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W杯の「アジア枠は多すぎる」海外記者が指摘する不公平な出場枠の仕組み。「欧州にも大陸間POがあるべき」【コラム】

韓国代表
北中米W杯で決勝トーナメント進出を果たせなかった韓国代表【写真:Getty Images】



 2026 FIFAワールドカップ(北中米W杯)におけるアジア勢9か国は3勝9分17敗。全チームがラウンド32で敗退した。出場枠拡大の恩恵は限定的で、欧州勢との差は依然として歴然。「アジア枠は多すぎる」との声もあるが、ジャンニ・インファンティーノ会長は64か国への拡大すら視野に入れ、来年の会長選も揺るがない支持基盤を固めている。(文:佐藤徳和)[3/3ページ]

W杯・100周年記念大会の展望は?

2030 FIFAワールドカップ 開催国
2030 FIFAワールドカップの開催主要3か国【写真:Getty Images】


 欧州サッカー連盟(UEFA)やFIFA内部にも、インファンティーノの方針に反対する声はある。しかし、それ以外の多くのFIFA加盟国がインファンティーノを支持していることも事実だ。

 アメリカ代表FWフォラリン・バログンの出場停止処分取り消しをはじめ、多くの問題が噴出しながらも、UEFA以外から目立った批判の声がほとんど聞こえてこないのも、そのためだろう。

 来年2027年には、FIFA会長選が控えている。しかし、インファンティーノの支持基盤は盤石だ。FIFAには211の加盟協会があり、会長選では各協会が1票を持つ。当選に必要なのは106票だ。

 ジョンソン氏は以下のように説明する。

「今年4月に南米サッカー連盟(CONMEBOL)は加盟10協会すべてがインファンティーノ支持を表明。その3週間後にはアフリカ・サッカー連盟(CAF)の54加盟協会も満場一致で支持を決定した。

 さらに、その直後にはアジア・サッカー連盟(AFC)の47加盟協会も支持に回っている。つまり、インファンティーノはすでに111票を確保しているのだ」

 現時点で、現職会長を破ることは極めて難しい。たとえUEFAが対抗馬を擁立したとしても、勝負は始まる前から決しているようだ。

 インファンティーノは2019年、2023年と無投票で再選された。2027年の会長選でも対立候補が名乗りを上げること自体が極めて難しく、ましてや彼を破るような事態が起きるには、よほどの異変が必要になるという。

 インファンティーノの再選は、スペイン、ポルトガル、モロッコに加え、100周年記念としてウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイでも試合が開催されるFIFAワールドカップ2030が、64か国体制で実施される可能性が極めて高いことを意味している。

 もはや、私たちが知り、熱狂してきたワールドカップではなくなるのかもしれない。

(文:佐藤徳和)

【著者プロフィール:佐藤徳和】
1998年にローマでの語学留学中に、地元のアマチュアクラブ「ロムーレア」の練習に参加。帰国後、『ポケットプログレッシブ伊和・和伊辞典』(小学館)の制作に参加し、イタリア語学習書などの編集、校正、執筆に携わる。2007年から、フリーランスとして活動し、主にイタリア・サッカー記事のライティングに従事。2014年には、FC東京でイタリア人臨時GKコーチの通訳を務める。IL ROMANISTA、日本特派員。『使えるイタリア語単語3700』(ベレ出版)、『イタリア語基本の500単語』(語研)を共同執筆。日伊協会では、カルチョの記事を読む講座を開講中。X:@noricazuccuru

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