ロベルト・マンチーニ【写真:Getty Images】
イタリアサッカー連盟(FIGC)では、代表再建を託されたパオロ・マルディーニ氏とレオナルド氏が、就任からわずか17日で退任する異例の事態となった。その後、FIGCはロベルト・マンチーニ氏の代表監督復帰と、クラウディオ・ラニエリ氏のテクニカルディレクター就任を正式発表。発足直後に崩壊した体制を、別の顔ぶれで立て直すことになった。
大混乱のイタリアサッカー界
FIGCは7月11日、マルディーニ氏をテクニカルディレクター兼「クラブ・イタリア」会長に任命。レオナルド氏をアドバイザーに据え、2030年W杯までの4年間で、トップ代表から育成年代まで一貫した技術方針を築く計画だった。23日の会見では、ジョバンニ・マラゴ会長も「選択を共有する」と強調していた。
監督選びではジョゼップ・グアルディオラ氏への接触が実らず、マルディーニ氏らはアンドレア・ピルロ氏を推薦。しかし、ピルロ氏とロシアのブックメーカーとの商業関係が政治、世論、スポンサー面で問題視され、マラゴ会長が承認を撤回した。
『ガゼッタ・デロ・スポルト』によると、3大会連続のW杯不出場を受け、FIGCから撤退し始めたスポンサーもあった。即効性を求める会長側と、長期改革を進めたいマルディーニ氏側の溝は埋まらず、同紙は両者の亀裂が「修復不能」だったと伝えている。
『コリエレ・デロ・スポルト』は「忘れるべき17日間」と酷評。退任の一報を連盟幹部がテレビ中継で知った状況を「非現実的なもの」とし、「失態はFIGC全体に責任がある」と批判した。
その後、FIGCは28日、ロベルト・マンチーニ氏の代表監督就任を正式発表した。マンチーニ氏がイタリア代表を率いるのは、2023年8月の辞任以来1081日ぶり。2018年からの第1次政権ではEURO2020優勝に導いた一方、2022年W杯の出場権を逃している。
クラウディオ・ラニエリ氏もテクニカルディレクター兼「クラブ・イタリア」会長に正式就任し、両氏は29日に記者会見へ臨む予定だ。
マラゴ会長は、マンチーニ氏の選定についてラニエリ氏と共有した決断だったと説明。また、両氏が連盟の予算事情に配慮し、経済面で柔軟な姿勢を示したことも明かした。さらに、育成年代代表の調整などを担う第三の責任者についても、週末までに任命する方針を示している。
わずか17日でマルディーニ氏らの計画が崩壊した後、FIGCはマンチーニ氏とラニエリ氏を軸とする新体制を急きょ発足させた。
ただし、トップ代表から育成年代まで一貫した改革方針を短期間で再構築できるかは不透明だ。混乱によって失われた信頼を取り戻し、イタリアサッカーを立て直せるのか、新体制の手腕が問われる。
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