
見取り図・盛山晋太郎【写真:Getty Images】
「大音量の君が代を聞いたとき、ぶわっと涙が出てきました」。ほぼ毎週仲間の芸人たちと草サッカーに興じているサッカー大好き芸人・見取り図の盛山晋太郎は、FIFAワールドカップ2026の日本代表対チュニジア代表を、メキシコ・モンテレイで現地観戦した。海外開催のW杯を生で見るのは今回が初めて。しかも、アメリカでの仕事の合間を縫った0泊の弾丸日程だった。4得点の快勝、現地で感じた日本人気、街を包んだ“フェス感”。盛山が初めて体感した「世界の祭典」の魅力とは何だったのか。(取材・文:内藤秀明)[2/2ページ]
0泊の弾丸日程でも「ほんまに行けて良かった」

ファンフェスティバルに参加する大勢のサッカーファン【写真:Getty Images】
今回の観戦は、アメリカで別の仕事があった上で、アメリカからメキシコへの0泊の弾丸日程だった。試合後はそのままアメリカ経由で日本への帰路に就き、飛行機の遅延にも見舞われた。
「僕は0泊やったので、夜に飲みに行く時間はありませんでした。試合を観て、そのまま帰りました。そこからが地獄でしたね。飛行機がかなり遅延しました」
海外観戦には、費用やチケット、移動、言語、治安といった不安もある。盛山も渡航前には、現地の治安を心配していた。
「治安が悪いイメージはありましたけど、僕が滞在した範囲では全然問題なかったです。スタジアムだけでなく、街全体がフェスのようになっていました。開催国も威信をかけて守ってくれているんやと思います」
と語る。その後、盛山は改めて「ほんまに行けて良かった」と懐かしみながら呟いた。
「サッカーに興味がない人にも…」

チュニジア戦後のサッカー日本代表とサポーター【写真:Getty Images】
「サッカーに興味がない人にも、いやまだまだライトなファンこそお祭り気分で、旅行気分で、一度は行ってほしいですね。サッカーは競技人口が多くて、ワールドカップは世界中のみんなが騒ぐお祭りやと思います。やから俺みたいなライトなサッカーファンでも楽しめたんだと思います」
104試合に681万人が集まり、スタジアムの外に設けられたファンフェスティバルにも770万人以上が足を運んだ。盛山が語った体験は、ワールドカップが熱心なサッカーファンだけで成り立っているわけではないことを示している。
選手や戦術を知っていれば、試合をより深く理解できる。ただ、詳しくなければ楽しめない祭典ではない。知らない人と一緒に歌い、ゴールに喜び、その国の食事や文化に触れることも、ワールドカップの一部である。
「また4年後も行きたいな」
サッカーに詳しくなくても、まずは世界中の人々と同じ場所で盛り上がってみる。盛山がメキシコから持ち帰ったのは、その入り口が誰にでも開かれているという実感だった。
(取材・文:内藤秀明)
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