
イタリア代表としてプレーするマルコ・パレストラ【写真:Getty Images】
イタリア代表DFマルコ・パレストラ移籍の裏側では、インテルのベッペ・マロッタ会長と選手側代理人ルッチとの間で激しい応酬が起きた。マロッタは口頭合意の一方的な撤回だと非難したが、アレッサンドロ・ルッチは45日間交渉を続けたにもかかわらず正式合意には至らなかったと反論。若き才能を巡る大人たちの言い分は、真っ向から食い違っている。(文:佐藤徳和)[3/3ページ]
オランダ代表の有望株も破談へ…

オランダ代表FWクリセンシオ・サマーフィル【写真:Getty Images】
この経緯を踏まえれば、これ以上の説明は必要ないだろう。マッサーラによる意趣返しとも言える“電撃移籍”だった。
ASローマの不運はさらに続く。4600万ユーロ(約82.8億円)の移籍金を提示していたオランダ代表FWクリセンシオ・サマーフィルの獲得は、決定的と見られていた。
ところが、サウジアラビアのアル・ヒラルが争奪戦に参入。所属先のウェストハムには7000万ユーロ(約126億円)の移籍金を、さらに選手本人には1500万ユーロ(約27億円)もの年俸を提示し、ASローマを大きく上回る条件をオファーしたとイタリア・メディア『Sky』などが報じた。
オランダ代表のチームメイトであるドニエル・マレンがASローマへの移籍を説得しているとも報じられたが、サマーフィルはアル・ヒラルへの移籍を決断した。
6月29日に開幕したイタリアのカルチョメルカートは、開幕から約1か月が経過し、後半戦へと突入する。今後も予期せぬ噂が浮上し、移籍決定間近といったニュースが飛び交うことになるだろう。
しかし、その知らせに歓喜し、あるいは涙を流すのはまだ早い。カルチョメルカートとは、正式発表の瞬間を迎えるまで、最後の最後まで何が起こるかわからないものなのだから。
(文:佐藤徳和)
【著者プロフィール:佐藤徳和】
1998年にローマでの語学留学中に、地元のアマチュアクラブ「ロムーレア」の練習に参加。帰国後、『ポケットプログレッシブ伊和・和伊辞典』(小学館)の制作に参加し、イタリア語学習書などの編集、校正、執筆に携わる。2007年から、フリーランスとして活動し、主にイタリア・サッカー記事のライティングに従事。2014年には、FC東京でイタリア人臨時GKコーチの通訳を務める。IL ROMANISTA、日本特派員。『使えるイタリア語単語3700』(ベレ出版)、『イタリア語基本の500単語』(語研)を共同執筆。日伊協会では、カルチョの記事を読む講座を開講中。X:@noricazuccuru
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