横浜F・マリノスの三井寺眞【写真:編集部】
横浜F・マリノスは8月5日、横須賀市内でトレーニングを行った。秋春制へ移行する最初のシーズンの開幕記念マッチとなる7日の鹿島アントラーズ戦へ向けて調整。全席種のチケットが完売し、およそ6万枚以上のチケットが発券されるなど注目を集める一戦を前に、16歳の三井寺眞(みいでら・しん)が取材に応じた。今季就任したスティーブ・コリカ監督からも高い評価を受ける逸材は、開幕戦への思いや自身の現在地を語った。
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「世界で見たら16歳はいま普通になってきている」
横浜F・マリノスの16歳・三井寺眞が、開幕戦でトップチームデビューを果たす可能性が浮上している。
今年3月に中学を卒業し、4月にクラブ史上最年少となる16歳0日でプロ契約を結び、今夏のプレシーズンでも存在感を示してきた。
本人は「まだメンバーもわからない中ですけど、誰が出ても勝てるチームになることが大切だと思うので、どんな状況になっても勝ちにこだわっていきたいなと思います」と冷静に話した。
もし、チャンスが巡ってきた場合については、「出たときにはチームのために頑張りたいですし、ひとつ結果も大切になってくる。みんなの印象に残るようなプレーを意識したいと思います」と力を込める。
スティーブ・コリカ監督はプレシーズンを通じて、10代の若い選手たちを評価してきた。その理由について、「私にとってサッカーは、年齢は全く関係ない」と強調する。
「期待していることと、選手がもたらしてくれるものが合致し、良いパフォーマンスを見せているのであれば、そういった選手には可能性があります」
さらに三井寺についても、高い評価を口にした。
「プレシーズン全体を見ても、練習ごと、週を追うごとに成長が見られる選手だなという印象です。今まで大きなプレッシャーの中でプレーしたことはないかもしれませんが、何か仕事をやってくれるなというふうには見えています。若いですが、それは関係ないので、可能性がないとは言わないですね」
一方、三井寺はプレシーズンを振り返り、「これだけチャンスをもらっている中で、アシストもゴールもできなかったことは心残り」と課題も口にした。
それでも、「一番若いので、一番走らないといけない立場だと思う。ゴールやアシストも大事ですけど、前線でのハードワークやアクションはこれからもっと自分の武器にしていければいいかなと思います」と前を向いた。
オフ期間中にはFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)も観戦。特に同じ左利きのスペイン代表のラミン・ヤマルやアルゼンチン代表のリオネル・メッシ、さらに日本代表の堂安律や久保建英のプレーを参考にしたという。
「ヤマル個人にフォーカスして、ボールを持っていないときの動きも参考になるので見ていました」
さらに、「世界で見たら16歳というのはいま普通になってきていると思う。自分も目標はそこなので、そこに行くためにはまだまだやらないといけないことは多いと思うが、もっとやっていければと思います」と世界基準を見据えた。
開幕戦の相手は昨季王者の鹿島アントラーズ。多くの観衆が見込まれる大舞台についても、「自分はまだそんな何万人とか、あまり経験したことがないのでわからないですけど、もしスタジアムに入ったらすごくワクワクするなとは思います」と笑顔を見せた。
およそ4カ月前、プロ契約を結んだ際には「今シーズン中にはプロデビューだったり、トップの試合に少しでも絡めるようにしていきたい」と語っていたが、その目標は、開幕戦という大舞台で現実となるかもしれない。
チャンスが巡ってくるかはまだわからない。それでも三井寺は「印象に残るプレー」を胸に、歴史的なシーズンの幕開けへ準備を続けている。
(取材・文:竹中愛美)
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