UEFA(欧州サッカー連盟)は11日、欧州サッカーにおける審判判定の透明性や一貫性を高めることを目的とした新たなデータベース「Clear Line」を発表した。
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UEFAがVAR介入基準を明確化へ
同プラットフォームには、150以上の審判判定に関する具体的なケースが収録されており、競技規則をどのように解釈すべきか、また特定の場面でVARが「介入すべきか、介入すべきではないか」について、映像や詳しい解説とともに示されている。
UEFAによると、加盟するすべての各国協会の審判責任者が「Clear Line」を、国内および欧州の大会における判定やVAR介入を一貫して運用するための基準として支持しているという。
今回の取り組みでは、VARプロトコルの基本原則である「明白かつ明らかな誤り(clear and obvious error)」が改めて強調されている。VARによる映像確認は、あらゆる微妙な判定に介入するためのものではなく、明白な誤りがあった場合に限定して使用されるべきだという考え方。
UEFAは「Clear Line」を、審判だけでなく選手、監督、解説者、ファンにも公開。複雑かつ議論を呼びやすい判定について、実際の映像と視覚的な説明を通して、その判定に至った考え方を理解できるようにしている。
また、同データベースは今後も継続的に更新される予定。新たな判定ケースが生じた場合や、特定の事象についてさらなる明確化が必要となった場合には、内容が追加されていく。
UEFAの審判部門を統括するロベルト・ロセッティ氏は、「『Clear Line』は欧州サッカー全体の審判員に明確かつ正確な指針を提供し、すべての大会でより一貫した判定と、VARの使用におけるより標準化されたアプローチを確保することに貢献する」とコメント。
さらに、「2つの事象が完全に同一になることはなく、時にミスが起こることは避けられない」とした上で、「Clear Line」は選手、監督、解説者、ファンにとって中心的な基準となり、判定の理由を説明するとともに、意思決定のプロセスへの理解を深めることにつながるとの期待を示した。
VARをめぐっては、判定への介入基準やレビューの長さなどが各国で議論となっている。UEFAが具体的な判定事例を一つのデータベースに集約して公開することで、欧州サッカー全体でより統一されたVAR運用を目指す動きとなりそうだ。
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