横浜FC ルキアン【写真:Getty Images】
明治安田J2・J3百年構想リーグではやや物足りない戦いに終わった横浜FCだが、2026/27シーズンのJ2では好スタートを切っている。開幕節でテゲバジャーロ宮崎を1-0で下すと、続くジュビロ磐田戦にも3-1で勝利。再びJ1の舞台へ戻ることを目指すチームは、なぜ開幕から結果を残すことができているのか。選手たちの言葉から浮かび上がるのは、須藤大輔監督のもとで積み上げてきた「継続」と「再現性」だった。(取材・文:ショーン・キャロル)[2/2ページ]
J1昇格の先に見据えるもの

Pkでゴールを奪った横浜FC ルキアン【写真:Getty Images】
もちろん、開幕2試合の段階で、どのクラブが本当の意味で昇格争いをリードするのか判断することはできない。
ただ、横浜FCがJ1昇格を明確な目標としていることは間違いない。
しかも、視線はその先に向けられている。
「監督も普段のミーティングから言っているんですけど、J1に昇格して、その先にJ1にしっかり定着、それからタイトル争いをJ1でするというところが、今の自分たちが掲げている目標です」
そう明かしたルキアンは、まず今季のJ1昇格を実現するために重要なことについて、こう続けた。
「しっかりと自分たちが目指してサッカーをやり続けるというところが大事だと思っています。やっぱりボールを蹴ったり、そういった再現されないプレーをしてしまうと、どうしても難しくなってしまうので。
今いるチームメイトにはJ1の経験者もいたり、クオリティーの高い選手が多いので、そのメンバーとともに、しっかりとサッカーをつなぐところはつなぐ。自分たちのやりたいサッカーをしっかりと表現するというところが、まずは大事かなと思っています」
目指している形がうまくいかなくなった時に、安易にボールを蹴るのではなく、積み重ねてきたサッカーを続ける。
ルキアンの言う「再現される攻撃」は、横浜FCが長いシーズンを戦う上で重要なキーワードになりそうだ。
島村が語る、昇格に必要な「粘り強さ」

横浜FC 島村拓弥【写真:Getty Images】
一方、島村がJ1昇格を実現する上で重要だと考えているのは「粘り強さ」だ。
直近ではアルビレックス新潟に1年間期限付き移籍していたアタッカーは、J1の強豪を例に挙げた。
「J1とか見てても、強いチームは内容で負けてても引き分けに持ち込む力だったり、粘り強さみたいなところは昇格する上で必要だと思います。
内容で負けてても最後に追いつく力だったり、逆転するとか。鹿島アントラーズとかはそうですし、そういう最後の粘り強さみたいなところは昇格につながるのかなっていうのは」
横浜FCは、ここまでの2試合ですでにその力を示している。
宮崎との開幕戦では終盤に決勝点を奪った。磐田戦では退場者を出して10人になりながらも、リードを守り切った。
自分たちが目指すサッカーを貫くこと。そのサッカーを何度でも再現できるレベルまで高めること。そして、思い通りにいかない試合でも勝ち点を手放さないこと。
百年構想リーグで苦しみながら積み上げてきたものが、少しずつ結果につながり始めている。
次節はアウェイでモンテディオ山形と対戦する。
開幕2連勝は、38試合に及ぶ長いシーズンの始まりにすぎない。それでも、J1復帰を目指す横浜FCがどのように勝っていこうとしているのか。その輪郭は、早くも見え始めている。
(取材・文:ショーン・キャロル)
著者プロフィール:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー 英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー “摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。
横浜FC 移籍情報2026/27 サッカーJリーグ 加入/退団/引退/昇格
【順位表】J2リーグ2026/27 最新順位表
【一覧】J2リーグ2026/27 試合日程・結果・放送・配信予定
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