サンフレッチェ広島レジーナの市瀬千里【写真:編集部】
サンフレッチェ広島レジーナの市瀬千里が、8月17日に行われたWEリーグキックオフカンファレンスで新シーズンへの意気込みを語った。クラブ創設5シーズン目の昨季は皇后杯でタイトルを獲得し、リーグ戦でも過去最高の4位に入った広島。今季は「悲願のリーグ初優勝」を目標に掲げる。開幕戦では昨季リーグ王者のINAC神戸レオネッサと対戦する。
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「INACの良さを消して」。市瀬千里が掲げるリーグ初優勝への覚悟
昨季サンフレッチェ広島レジーナは、リーグ戦で4位に入る躍進を見せた。皇后杯では初優勝を飾った。その一方で、市瀬はシーズンを通して勝ち続ける難しさを実感したという。
「レジーナとしてはカップ戦(WEリーグクラシエカップ)と皇后杯を取っていて、あと1つリーグというところに届かなくて、目標は今年、悲願の初優勝を掲げています」
その壁を越えるため、開幕戦から強敵と向き合う。8月22日に行われる開幕戦の相手は昨季王者のINAC神戸レオネッサ。得点王の吉田莉胡も擁する相手を前に、市瀬は最終ラインを統率するセンターバックとして強い意気込みを示した。
「(エースの吉田莉胡には)1点も決めさせない気持ちで、ボールも触らせないような気持ちで頑張ります。昨年王者のINACに勝つことができたら、すごく自信を持って今シーズン戦えると思うので、初戦は大事にしていきたいと思います」
昨季、勝ち続ける難しさを知った市瀬にとって、INAC神戸はその強さを体現した存在でもある。
「自分たちの良さを出して、INACさんの良さを消して、良いスタートを切れるように頑張りたいと思います」
2023年夏に広島へ加入した市瀬は、昨季リーグ戦全22試合にフル出場。対人の強さやロングフィードを武器に最終ラインを支え、WEリーグのベストイレブンにも選出された。2025年7月には東アジアE-1サッカー選手権でなでしこジャパンに初招集され、代表デビューも果たしている。
9月のアジア競技大会にも臨む。E-1での悔しさを胸に、さらにその先を見据えている。
「前回E-1ですごく悔しい思いをしたので、しっかり爪痕を残して、ワールドカップのところも諦めてないので、そこに食い込んでいけるように頑張りたいと思います」
広島では、サンフレッチェファミリーの大きな声援を背に戦う。2025/26シーズンには、WEリーグ第17節のちふれASエルフェン埼玉戦で17,612人を集め、リーグ最多入場者数を記録。1試合平均5,777人を記録し、2シーズン連続で5,000人を超えた。WEリーグ創設時に掲げられた「1試合平均5,000人以上」という目標も上回っている。
新スタジアムであるエディオンピースウイング広島の完成後、多くの観客に支えられてきた市瀬。「地元を愛して、地元を応援してくれる方がすごく多い地域」と実感しているという。
「もっと明るいニュースを届けられるように頑張りたいと思いますし、この前8月6日、原爆投下の日があって、私たちが出す結果によって盛り上げられる部分はすごくあると思うので、そういったところは大事にしながら、私たちも集客には頑張っていきたいと思います」
クラブ初のリーグタイトルへ。まずは昨季王者を相手に、守備の柱がゴールを許さない覚悟を示す。
(取材・文:竹中愛美)
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