シント=トロイデンVVの荒木遼太郎【写真:©STVV】
今夏、鹿島アントラーズからシント=トロイデンVVへ移籍したMF荒木遼太郎が、欧州での公式戦デビューを果たした。現地時間8月20日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)プレーオフ・ファーストレグのオモニア・ニコシア(キプロス)戦で61分から途中出場。加入から約1カ月、24歳のMFが憧れていた欧州カップ戦の舞台に立った。
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荒木遼太郎が欧州の舞台へ。「緊張感のある戦いは得意」
今夏、鹿島アントラーズからシント=トロイデンVVへ移籍した荒木遼太郎。2021年にはリーグ戦10得点を記録してJリーグ・ベストヤングプレーヤー賞を受賞し、パリ五輪にも出場した24歳だ。8月17日に行われたシーズン始動記者会見では、新天地で迎えるシーズンに向けて意気込みを語っていた。
「今シーズンはリーグ戦と、もう1個、UEFAの大会があるので、2つとも良い結果を残せるように、少しでも自分の力を発揮できるように頑張りたいと思います」
その言葉から3日後、荒木はUEFAヨーロッパリーグ(EL)プレーオフ・ファーストレグのオモニア・ニコシア(キプロス)戦で、61分から途中出場。これがシント=トロイデン加入後初めての公式戦出場となった。
会見時点ではまだ公式戦のピッチに立っていなかった荒木だが、ベルギーでの生活には徐々に馴染みつつある一方、プレー面では適応の途中にあることを明かしていた。
「コンディションは、そんなに悪くないかなというふうには思ってるんですけど、少しピッチのところとか、そういったところでまだ慣れきってないなというのは正直あります」
トレーニングでは、自身の持ち味を発揮できている手応えもある。
「自分のプレー、ゴールに関わるプレーであったりは練習から出せていると思うので、そこに関してはそんなに問題ないかなと思っています」
ベルギーで感じた違いとして挙げたのが、フィジカルやプレーのスピード感だった。
「フィジカルの部分とかは課題まではいかないですけど、最初少し驚いたところとか、スピード感とかもあったので、そういったところは多少慣れもあると思うので、すぐそこは対応できるようにしたいなというふうに思っています」
そんな荒木にとって、欧州カップ戦は以前から憧れていた舞台でもある。
「ベルギーだけじゃなくて、それ以外のヨーロッパの国の選手と戦える、チームと戦える。それこそ、そういうレベルの高いところの戦いはすごい憧れの1つでもあったので、そういったところでプレーしたい気持ちもある」
さらに、プレーオフのような緊張感のある試合にも自信をのぞかせていた。
「プレーオフの戦いはすごい緊張感のある試合になると思う。僕はその緊張感のある戦いは正直、得意なほうではあると思うので、出る機会があればそこで全力のプレーを出して戦いたいし、勝利に導けるように頑張りたいと思います」
その「出る機会」は実際に訪れた。8月20日のオモニア戦でチームは1-0で勝利し、欧州の舞台で先勝。荒木にとっては、憧れていた場所での第一歩となった。
そして、熊本県出身の荒木にとって、今季は故郷への思いも背負っている。7月28日に発生した熊本地震を受け、会見では故郷への思いを語った。
「ニュースを見たときは悲しい気持ちもありましたし、それをまたパワーに変えて、自分は今シーズン戦いたいなというふうには思います」
自身にできることは、ピッチで結果を残すこと。その思いは明確だ。
「こっちで元気にプレーして活躍して、それを熊本の方々に届けるのがやっぱり1番、元気をもたらすことかなとは思っているので、できることをやりながら、自分も結果を出したり、試合に出たりして。それが結局一番、その方々のパワーになると思う」
加入から約1カ月。会見で「出る機会があれば」と話していた欧州カップ戦に、荒木は実際に出場した。
「まずはそのプレーオフに勝てるように頑張りたいなというふうに思います」
次は、欧州の舞台で継続的に出場機会をつかみ、自らの存在感を示すこと。24歳の荒木遼太郎にとって、ベルギーでの挑戦はここから本格的に始まる。
(取材・文:竹中愛美)
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