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コラム 4時間前

バレンシア、佐藤龍之介の才能を引き出す“相棒”は誰に?ラ・リーガデビューで見えた19歳の可能性【コラム】

バレンシアCF 佐藤龍之介
バレンシアCF 佐藤龍之介【写真:Getty Images】



 第1節のベティス戦が延期となったため、佐藤龍之介はセルタ・デ・ビーゴとの第2節で、念願のラ・リーガデビューを果たした。いきなり開幕スタメンに名を連ねると、57分間のプレーで確かな存在感を発揮。名門バレンシアで始まった新たな挑戦は、今後への期待を抱かせる船出となった。(文・佐藤彰太)[1/2ページ]

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開幕スタメンを掴んだバレンシアCFの佐藤龍之介

バレンシアCF 佐藤龍之介
開幕スタメンに名を連ね、57分間プレーした佐藤龍之介【写真:Getty Images】


 今夏、FC東京から400万ユーロ(約7億4000万円)の移籍金でラ・リーガの名門・バレンシアに加入した佐藤龍之介。欧州初挑戦ながら、プレシーズンでは6試合に出場して2ゴール3アシストを記録する活躍を見せ、開幕スタメンの座を勝ち取った。

 バレンシアのカルロス・コルベラン監督は、【3-4-2-1】のシステムにおいて佐藤を右シャドーで起用。佐藤は57分間プレーした。

 両チームともに決め手を欠き、試合はスコアレスドローに終わった。それでも、佐藤は試合を通じて上々のパフォーマンスを披露したと言っていいだろう。

 それも若干19歳で迎えたラ・リーガのデビュー戦ということを考えれば、なおさらだ。

 保持時には積極的にボールを受けに行き、攻撃の潤滑油として機能。また、守備でも献身的に走り回り、与えられたタスクをしっかりとこなしていた。

 残念ながらシュート数はゼロに終わり、決定的なチャンスに直接絡む場面も多くはなかった。しかし、この試合で最大の見せ場と言っても過言ではないワンプレーは、今シーズンの活躍を予感させるものだったのではないか。

抜群の動き出しでチャンスを演出

バレンシアCF 佐藤龍之介
一瞬のタイミングで抜け出してチャンスを演出したバレンシアCFの佐藤龍之介【写真:Getty Images】


 それは10分の場面である。最終ラインのぺぺルからのフィードに対し、佐藤は抜群のタイミングで抜け出した。

 ペナルティエリア内でセルタのDFジョエル・ラゴを華麗なターンでかわすと、中央へポジションを取っていたアルノー・ダンジュマへパスを供給。ダンジュマは利き足ではない左足でシュートを放ったことで大きく枠を外し、絶好機を逃した。

 副審は佐藤の動き出しをオフサイドと判定したが、仮にゴールが決まっていれば、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によってオフサイド判定が覆されていた可能性もあるほど際どいプレーだった。

 オフ・ザ・ボールでの動きの質は、チーム内でもすでにトップクラスにある。実際、この試合では最終ラインの背後を狙う動き出しが何度か見られ、セルタのディフェンス陣を困惑させていた。

 ただ、問題はその先だ。

 試合を通して何度も良い動き出しを見せた一方で、それが決定的なチャンスにつながったのは、先述の場面くらいだった。

 どれだけ質の高いランニングを繰り返しても、そこへパスが出てこなければチャンスは生まれない。逆に言えば、佐藤の動き出しを正確に捉えられる選手が増えれば、攻撃面での存在感は一気に高まる可能性がある。

 だからこそ、常に自身の動きを見てくれる“相棒”を見つけることが、今後のポイントとなるだろう。

佐藤の“相棒”候補、その最有力に挙がるのは…

バレンシアCF ハビ・ゲラ
バレンシアCF ハビ・ゲラ【写真:Getty Images】


 その最有力候補となりそうなのが、この試合でマン・オブ・ザ・マッチに選出されたハビ・ゲラだ。

 高い足元の技術に定評のある23歳のMFは、この日も中盤でボールを落ち着かせながら、攻撃の起点として存在感を発揮。佐藤とともにバレンシアの攻撃を牽引した。

 両者の関係性は、すでにプレシーズンから芽生えている。

 エルクレス戦では、ハビ・ゲラが佐藤の動き出しを見逃さずにパスを供給し、ゴールをアシスト。佐藤の持ち味である動き出しと、ハビ・ゲラのパスセンスが噛み合えば、相手の守備陣にとって非常に厄介なコンビになるはずだ。

 この日の佐藤は、ゴールやアシストといった目に見える結果こそ残せなかった。それでも、相手の最終ラインを押し下げ、スペースへ走り込むことで攻撃の可能性を広げていた。

 あとは、その動きをチームメイトがどれだけ見つけられるか。そして佐藤自身も、味方からボールを引き出すための立ち位置やタイミングをさらに突き詰める必要があるだろう。

 そして、すでに攻撃の中心を担える素質を十分に示しているだけに、時には多少強引にでもエゴを出していけば、チームにとってより欠かせない存在へと近づいていくはずだ。

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