
バレンシアCF 佐藤龍之介【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)の影響で延期されていたラ・リーガ第1節、バレンシア対レアル・ベティスで、佐藤龍之介が2試合連続のスタメン出場を果たした。この日はチームトップの4本のシュートを放つなど、ゴールへの積極性が目立った。前節のデビュー戦を経て見えた確かな手応えと、さらなる成長に向けた課題とは。(文:佐藤彰太)[2/2ページ]
不振が続くバレンシア。攻撃陣のテコ入れは急務

バレンシアCFのスタメン(ラ・リーガ第1節 レアル・ベティス戦)【写真:Getty Images】
もっとも、現在のバレンシアにおける最大の課題は攻撃陣にある。
本拠地・メスタージャで2試合を戦ったものの、チームはいまだゴールを奪えていない。相手守備陣を崩し切る力を十分に発揮できておらず、攻撃全体に停滞感が漂っている。
移籍市場終盤に入り、バレンシアは補強による状況打開を目指している。ジローナに所属するアルナウ・マルティネスの獲得に迫っているほか、昨シーズンにローンで加入していたラージー・ラマザニの再獲得にも動いているとされる。
攻撃の停滞感を打破するためには、仕掛けることのできるウイングの補強は重要だ。現在のバレンシアは、相手の守備ブロックを個の力で崩し切る場面が少なく、攻撃が手詰まりになるシーンも目立つ。
サイドで違いを生み出せる選手が加われば、単調になりがちな攻撃に変化を加えられる。得点力不足を解消するためにも、補強の重要度は高いと言えるだろう。
それでも、佐藤がチーム内で着実に評価を高めていることは間違いない。チームメイトとの連係にも少しずつ手応えを感じさせており、ピッチ上でも積極的にボールに関与しようとする姿勢を見せている。
さらに、前節は後半開始早々に途中交代したとはいえ、過密スケジュールの中で、この日はフル出場を果たした。この起用法を見ても、カルロス・コルベラン監督が佐藤に信頼を寄せていることがうかがえる。
もちろん、ここから先は結果も求められる。2試合連続のスタメン出場という好スタートを、継続的な出場機会につなげるためにも、得点やアシストという目に見える数字を残したいところだ。
チーム状況には厳しいものがあるが、まずは目の前のプレーに一つひとつ向き合い、自身の価値をピッチ上で示し続けていく必要がある。
その先に、バレンシアでの初ゴール、そしてさらなる飛躍が待っているはずだ。
(文:佐藤彰太)
【著者プロフィール:佐藤彰太 フットボールチャンネル編集部】
1997年兵庫県生まれ、広島育ち。2025年よりフットボールチャンネル編集部に所属。2011/12シーズンのUEFAヨーロッパリーグ決勝でラダメル・ファルカオのプレーに心を奪われて以来、アトレティコ・マドリードのファンとなり、そこからラ・リーガの世界に深く魅了される。これまでの現地観戦は恐らく30試合以上に及ぶ。現地での交流を通じて、ラ・リーガ複数クラブと関係を築き、元アルゼンチン代表MFエベル・バネガと食事を共にしたほか、元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスとも親交を深めるに至った。なお、スペインの空気を吸った瞬間に人格が変わると周囲から評されており、前世はスペイン人であることが有力視されている。
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