U-20女子ワールドカップに臨むU-20日本女子代表の佐藤百音【写真:Getty Images】
FIFA U-20女子ワールドカップ(W杯) ポーランド2026があす9月5日に開幕する。今年4月のAFC U-20女子アジアカップで2大会ぶり7度目の優勝を果たしたU-20日本女子代表(ヤングなでしこ)は、2018年大会以来となる3大会ぶり2度目のW杯制覇を目指す。U-20女子W杯を前にRB大宮アルディージャWOMENのDF佐藤百音がオンライン取材に応じ、大会への思いを語った。
1対1で奪い切る。WEリーグで磨いた武器を世界へ
173cmの高さと1対1の強さを武器とするDF佐藤百音は、RB大宮アルディージャWOMENのアカデミーで育ち、17歳ながらWEリーグの舞台で経験を重ねてきた。2025/26シーズンよりトップチームに昇格してプロ契約を結び、左サイドバックとして攻撃参加も見せている。
世界の強豪と対戦する機会は、すでに今季のプレシーズンにもあった。7月25日のFCバイエルンWOMENとの一戦では、1対1の局面で自身の強みを発揮。綺麗にマイボールにできた場面が「一番自信になった」と振り返る。
「1対1の攻守にわたって(ボールを)取り切るとか、攻撃につなげるっていう部分を、今回のW杯で通用できるか試したいというのが一番あります」
一方で、WEリーグ開幕戦の三菱重工浦和レッズレディース戦では、1対1の守備から失点を許した。ユース年代では「取れる」という感覚を持っていた武器だからこそ、悔しさは大きかった。
「もっと1対1で奪い切らないとなとか、守り切らないとっていう気持ちが一番出てきて。今回のW杯ではそこをすごくチームでも求められると思うので、1対1の強度を身につけてチームに帰りたいなと思います」
WEリーグで得たものは、個人の守備力だけではない。ユース年代との違いとして挙げたのが「集団で奪う力」だった。17歳ながら上のカテゴリーでプレーする佐藤は、味方への声かけを意識するようになり、チームとして守備をする中で、自ら発信する場面も増えてきたという。
U-20女子W杯では、そうした成長も試す。
「同年代というところでは1人1人がすごい自分の持ってる経験とかを言っていかないと成り立たない部分もあるので、自分がチームでやってきてることとか、自分が持ってるものとかをどんどん試合で発信していきたいなと思います」
今年4月のU-20女子アジアカップ決勝では、北朝鮮を破って優勝。相手の勢いに飲み込まれそうな時間帯も、チーム全体で声を掛け合いながら戦い抜いた経験が自信になった。
「自信はつきましたし、やって勝てるとか、やっていけるなっていう感覚は全員が少しは、その苦手意識というところから、戦える意識に変わった部分でもある」
ただ、佐藤自身には心残りもある。
「前のアジアカップの決勝で、もっと攻撃のところで関わっていきたかったなというのもあるので、次に戦うときにはもっと圧倒して勝ちたいなっていうのはあります」
U-20W杯ではニュージーランド、アメリカ、イタリアとグループステージで対戦。中2日で3試合を戦う過酷な日程の中、チーム全体で戦うことを強調する。
「W杯優勝はもうチーム全体で統一されている目標でもあるので、その世界一を取るところがチームの中の目標です」
W杯のイメージを聞かれ、「2011年のW杯優勝は自分自身あんまり覚えてないというか、見てなくて。聞いてきたり、YouTubeとかで見てきたのが強い印象なので、その大会をこのU-20で、17歳っていう1個上のカテゴリーでもあるんですけど、すごいワクワクして、楽しみだなっていう気持ちが強い」と語った佐藤。
2011年になでしこジャパンがW杯で優勝したとき、佐藤はまだ2歳だった。リアルタイムでその瞬間を知らず、YouTubeなどを通じて歴史を知った17歳が、今度は自ら世界の舞台に立つ。
自身の武器である1対1を世界で試し、チームの目標である世界一を目指す。
初戦は日本時間9月6日午後10時キックオフのニュージーランド戦。世界一を目指す戦いが、いよいよ始まる。
(取材・文:竹中愛美)
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