AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)王者のガンバ大阪が苦しんでいる。明治安田J1リーグでは開幕節こそ勝利したものの、その後は勝ち星がなく、直近では最下位・ジェフユナイテッド千葉に今季初勝利をプレゼントしてしまった。シーズン開幕前の監督人事に揺れ、けが人も多発しているが、それだけが不調の原因ではない。主将の中谷進之介が千葉戦後に語った本音とは。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]
何がベストか「早く見つけないと」
ケガ人が多いというチーム事情についても「(ヴィッセル)神戸は勝ってますからね」とキッパリ。あらゆる逆風を言い訳にせず、自分たちで打開策を見出していかなければいけないという意識は高い。
こういうときこそ、百戦錬磨のリーダーのけん引力が重要なのだ。
さしあたって中谷がやれるとすれば、失点減に努めていくことだろう。
今季リーグ戦5試合のガンバの総失点数は11。これは千葉、浦和の15に次ぐ多さだ。上位陣の神戸が4、FC町田ゼルビアが5という数字だから、これ以上の失点の連鎖は許されない。
「奪ったボールを失うタイミングが早かったり、何もないところでボールを失ってカウンターを受けたりすることが目立つ」と明神監督も問題点を口にしていたが、それを減らすためのアプローチを中谷が率先してピッチ内で進めていくことが肝要だ。
ボランチの安部柊斗や鈴木徳真とも連係を強化し、ジェバリに依存しすぎないボールの運び方を模索することも、苦境打開の一案と言えそうだ。
「今は勝ちにつながる形を見つけたい。どういう形が自分たちにとってベストかというのを早く見つけないと。ACLも始まるし、ケガ人も多い中、本当に過密日程になるので、それをやっていく必要があると思います」
こう語気を強める中谷は果たしてガンバの救世主になれるのか。豊富な経験値を持つこの男に託される部分は少なくない。
(取材・文:元川悦子)
【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。
【関連記事】
ガンバ大阪|順位・順位推移・試合日程・結果【2026/27】
ガンバ大阪|選手一覧(メンバー)・成績・移籍情報・基本フォーメーション【2026/27】
【ガンバ大阪 ACL2優勝記念/スタッフ戦記第1回】
【了】


