
レアル・マドリード ヴィニシウス・ジュニオール ジョゼ・モウリーニョ監督【写真:Getty Images】
レアル・マドリードを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、サポーターからブーイングを浴びたブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールを守った。現地時間8日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のインテル戦。交代時に厳しい反応を受けた背番号7に対し、指揮官は拍手で応え、試合後にも「監督は彼の味方だ」と擁護している。
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ブーイング浴びたヴィニシウス、モウリーニョは拍手
レアルはCLリーグフェーズ第1節でインテルと対戦。13分にFWキリアン・エムバペが先制点を奪うと、23分にはMFフェデリコ・バルベルデが追加点を決めた。77分にDFカルロス・アウグストに1点を返されたものの、2-1で逃げ切り、CL初戦を白星で飾っている。
その試合終盤、印象的な場面があった。
87分、先発していたヴィニシウスの交代が告げられると、サンティアゴ・ベルナベウの一部からブーイングが飛んだ。
スペイン紙『AS』によると、ヴィニシウスはスタンドに向けて拍手を返しながらピッチを後にした。すると、タッチライン際で待っていたモウリーニョ監督も背番号7に向かって拍手。ヴィニシウスがベンチへ向かう間も拍手を送り続けたという。
その反応に呼応するように、スタンドからも次第に拍手が広がった。ブーイングが響いていた場内の空気は一転し、ヴィニシウスを拍手で送り出す声も聞かれるようになった。
さらに指揮官は、ヴィニシウスを抱き寄せ、背中を叩いて出迎えた。スタンドから厳しい反応が飛ぶ中、指揮官が自らの選手を守る姿勢をはっきりと示した。
レアル・マドリード公式サイトが伝えた試合後の記者会見で、モウリーニョ監督はヴィニシウスについて言及。
「最高の状態ではない。それは我々全員が分かっているし、本人が一番分かっている」と現状を認めた一方で、チームのために見せた働きを高く評価した。
一方で、ゴールやアシストこそ記録できなかったものの、チームのために守備でも走り続けた姿勢を高く評価している。
「彼はチームのためによく働いた。もちろん、左サイドでの何度かのプレーで試合を決めることもできた。最高の状態のヴィニなら、ベンフィカ戦のように試合を決めている。それが我々の期待していることだ」
そのうえで、「すべてを出した選手に、それ以上を求めることはできない。彼はすべてを出した。選手がすべてを出したなら、監督は彼の味方だ」と背番号7を擁護した。
また、モウリーニョ監督は「ファンを批判しているわけではない」とも強調。サポーターの意見を尊重しつつ、自身はあくまで監督として、全力を尽くした選手を支えるという立場を示している。
決定的な仕事を果たせず、ホームの観客から厳しい反応を受けたヴィニシウス。それでも、ブーイングの中で拍手を送り、試合後にも公然と擁護したモウリーニョ監督の振る舞いは、両者の信頼関係を象徴するシーンとなった。