
ブリストル・シティ所属MF平河悠【写真:Getty Images】
ブリストル・シティの平河悠を巡る状況が、昨季とは変わりつつある。指揮官交代を経た今季は開幕から4試合連続でスタメンに名を連ね、9月のバーンリー戦では途中出場から劇的な決勝弾。専門メディアはチャンピオンシップ開幕前から「今シーズンの主力選手になれる」と予言しており、その言葉が現実味を帯びてきた。
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安定しなかった2025/26シーズンの出場機会
ブリストル・シティの平河悠に、ポジティブな兆しが見えてきた。9月5日のチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)第5節・バーンリー戦、途中出場から後半アディショナルタイムに突き刺した左足の一撃は、単なる劇的な決勝点にとどまらない意味を持つ。
試合後、マイケル・スクバラ監督は「並外れた才能の持ち主で、努力家で、素晴らしい選手だ」と述べ、「彼のことをみんなが愛している」と手放しで称賛した。
地元メディア『Bristol Live』の採点でも8点という高評価が与えられ、「投入された瞬間からスピードとエネルギーで右サイドに脅威を与え続けた」と、同選手がもたらしたプレーの効果を具体的に称えた。
昨季までの状況と比べると、変化の大きさが際立つ。ブリストルの前指揮官ゲルハルト・ストルバー体制下では、出場機会そのものが安定しなかった。
左ウイングバックとして起用されたかと思えば、よりゴールに近いトップ下的な役回りへとシフトし、指揮官自身も2025年12月に「もう少し出場時間を与えられて然るべき選手だ」(出典は同じく『Bristol Live』)と認めつつ、アニス・メフメティ(現:イプスウィッチ・タウン)やスコット・トゥワインの優先順位が高かった。
年明けの時点でも、同氏は「ここは競争が本当に激しいんだ」と、再度平河がベンチに座る可能性を示唆していた。結局は出場機会を求め、冬の移籍市場でハル・シティに期限付きで加入する決断を下した。
しかしここでは足首の負傷で戦列を離れる期間も長く、さらには同クラブの指揮官であるセルゲイ・ヤキロヴィッチ監督からも加入時に「スピードと確かな技術、複数のポジションをこなせるオプションをもたらす」(出典:『BBC』)と評され、当初から“便利屋”として起用される可能性が漂っていた。
「今シーズンの主力選手になれる」
要所でクオリティを示したものの、定位置を掴むには至らず。ハル・シティはチャンピオンシップのプレーオフを経て2026/27シーズンからのプレミアリーグ昇格を決めたが、平河の契約が完全移籍に切り替わることはなかった。
一方で、ストルバー監督の解任とスクバラ新体制発足を経た今季は、順調なすべり出しを見せている。開幕からミルウォール、バーミンガム、ポーツマス、プレストン戦と4試合連続でスタメンに名を連ね、バーンリー戦こそベンチ発進だったものの、勝負どころで結果を残した。
左右どちらのサイドで起用されるかはなお流動的だが、複数の指揮官の下で右にも左にも対応してきた器用さは、むしろこの新体制でのプラス材料になっている。今季は新体制の攻撃陣の一角として明確な立ち位置を得ており、限られた出場時間でも自分の持ち味を発揮できている。
チャンスメイク数はチーム内3位に位置しており、90分あたりのドリブル成功数は5位だ。リーグが開幕する前、チャンピオンシップ以下のカテゴリーを専門とするメディア『The72』は平河について「今シーズンの主力選手になれる可能性がある」と見解を述べていた。
まだ序盤とはいえ、その評価が現実のものになりつつある。昨季のこの時期と比べても指揮官からの信頼の違いは明らかだ。リーグ戦5節を終えた時点でのプレータイムは昨季が198分、今季が297分で、およそ100分の差が生まれている。
12日には松木玖生が所属するサウサンプトンとの対戦が待っているが、平河にとっては2戦連発を狙って立場を盤石にするチャンス。単なる日本人対決以上の意味を持ちそうだ。
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