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「仲良しこよしではダメ」長谷川竜也が北海道コンサドーレ札幌に示す“基準”。「とにかく僕らは弱いので…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 黒川広人 photo by Getty Images

北海道コンサドーレ札幌 長谷川竜也

北海道コンサドーレ札幌の長谷川竜也【写真:Getty Images】



 開幕5試合で1勝4敗と、苦しいスタートを切った北海道コンサドーレ札幌。苦しむチームの中で、プレーと振る舞いの両面で存在感を放っているのが長谷川竜也だ。第6節のベガルタ仙台戦で今季初先発を飾ると、攻守に奮闘し、連敗ストップに貢献した。数々のタイトルを手にし、2度のJ1昇格も経験してきた32歳は、札幌に一つの「基準」を示そうと奔走している。(取材・文:黒川広人)[2/2ページ] 

【2026/27明治安田J2リーグ第6節】
2026年9月13日 ベガルタ仙台 1-1 北海道コンサドーレ札幌
(ユアテックスタジアム仙台)

「とにかく僕らは弱いので」目の前の一日をやり切るだけ

北海道コンサドーレ札幌 長谷川竜也

北海道コンサドーレ札幌加入3年目の長谷川竜也はチームに一つの“基準”を要求していく【写真:Getty Images】


「あとはここからどういう意識で、オフ明けの練習からやっていくのか。その積み重ねでしかないので。目の前の1試合1試合をこういう気持ちで戦い続けること。

 そして、残りの試合が全部終わった後に、『ああ、力ついてきたね』っていうものになるので。この1試合だけで評価できないです。とにかく僕らは弱いので。それを自覚して、目の前の1試合1試合、本当に戦って負けないこと。それだけかなと思います」

 目の前の1試合、一つのプレーに向き合い続ける。その原動力の一つに、クラブへの思いがある。気づけば、長谷川も札幌で3シーズン目を迎えた。自身を必要としてくれたクラブへの思いは、時間を重ねるほど強くなっている。

「札幌は僕を拾ってくれて、必要としてくれたクラブです。そして、札幌はサポーター・スポンサーと本当に多くの方々の愛と想いで溢れているチームです。ただ、僕は札幌に加入して3シーズン、なかなかみなさんを笑顔にさせることができていない。

 みなさんをなんとか笑顔にできるように死に物狂いでやりたいですし、積み重ねた先に札幌がいるべきクラブになってきたと思えるように。自分は一日一日、一つ一つのプレーを必死に戦います」

 今シーズン終盤の3月に33歳を迎える。それでも、目の前の一日、一つのプレーに向き合う姿勢は何一つ変わらない。

「現役生活を振り返ったときに、とにかく後悔を残したくないので。やるべきことをやり続けたと誇れるように、日々、必死に過ごしています。それを続けて、振り返ったときに、やりきったと思えるように。これからも一日一日を大切に過ごしていきたいです」

 若手選手が出場機会を増やす札幌。しかし、ここからチームが浮上していくためには、長谷川や荒野拓馬のような経験豊富な選手たちの力も欠かせない。

 勝つために要求し合い、互いの理解を深め、目の前の一日をやり切る。その「基準」がチーム全体に根付いた先に、札幌は再び浮上への道を歩み始めるはずだ。

(取材・文:黒川広人)

【著者プロフィール:黒川広人】
北海道出身。大学卒業後、フジテレビで番組制作を担当。2018年よりDAZNにてJリーグ関連の番組制作に携わる。2022年からは株式会社dscに所属し、Jリーグ、Jクラブ、WEリーグをはじめとする各種スポーツ団体の映像ディレクション業務を担当。また、地元・北海道を中心に学生年代の取材活動も精力的に行う。

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