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コラム 23時間前

インテルが“第2のクラブ”を手に入れる? 親会社が進める新戦略、U-23だけでは足りない理由【カルチョを読む】

インテル
インテル【写真:Getty Images】



 インテルが、新たなクラブ戦略に乗り出そうとしている。2025/26シーズンにU-23チームを立ち上げたばかりだが、今度は親会社のオークツリー・キャピタル・マネジメントが、欧州で別のクラブの買収を検討しているという。狙いは若手育成だけではない。選手の市場価値向上、補強ルートの拡大など、その先には欧州の強豪と渡り合うための思惑がある。なぜインテルは、U-23に続いて“サテライトクラブ”を必要としているのか。(文:佐藤徳和)[2/2ページ]

育成だけではない“もう一つの狙い”

ラリーガ
ラリーガ【写真:Getty Images】



 さらに、サテライトクラブを持つメリットは育成だけではない。

 選手獲得の選択肢を広げることにもつながる。

 その代表例がスペインだ。

 南米出身者は一定の条件を満たせば、スペインで2年間合法的に居住することで国籍を申請できる。スペインのクラブをネットワークに加えれば、南米の若い才能を獲得し、そこで経験を積ませながら将来的なインテル加入への道を作ることも可能になる。

 EU域外国籍選手の登録に制限があるイタリアのクラブにとって、これは大きなメリットになり得る。

 もっとも、外国人選手の獲得ルートをさらに広げることは、イタリア人選手の出場機会を狭める可能性もはらんでいる。

 育成、補強、そしてビジネス。

 サテライトクラブ構想には、いくつもの狙いが重なっている。

 プロジェクトはまだ探索段階だが、オークツリーは2027年までの買収を視野に入れていると報じられている。対象となるクラブの規模は2500万~4000万ユーロ程度が想定されているという。

 2025年にはU-23を立ち上げ、今度は国外のクラブ買収へ――。

 欧州のビッグクラブが一つのクラブだけで戦う時代から、複数クラブによるネットワークで競争力を高める時代へと変わりつつある中、インテルも新たな一歩を踏み出そうとしている。

 オークツリーが描く新たなクラブ戦略は、ネラッズーリを再び欧州の頂点へと導く武器になるのだろうか。

(文:佐藤徳和)

【著者プロフィール:佐藤徳和】
1998年にローマでの語学留学中に、地元のアマチュアクラブ「ロムーレア」の練習に参加。帰国後、『ポケットプログレッシブ伊和・和伊辞典』(小学館)の制作に参加し、イタリア語学習書などの編集、校正、執筆に携わる。2007年から、フリーランスとして活動し、主にイタリア・サッカー記事のライティングに従事。2014年には、FC東京でイタリア人臨時GKコーチの通訳を務める。IL ROMANISTA、日本特派員。『使えるイタリア語単語3700』(ベレ出版)、『イタリア語基本の500単語』(語研)を共同執筆。日伊協会では、カルチョの記事を読む講座を開講中。X:@noricazuccuru

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