途中出場で決定機を演出したサッカー日本代表の久保建英【写真:Getty Images】
サッカー日本代表は24日、キリンチャレンジカップ2026でウルグアイ代表と対戦し、3-1で勝利を収めた。この試合で途中出場した久保建英は、限られた時間の中で攻撃面で存在感を発揮。レアル・ソシエダで出場機会の確保に苦しんでいる現状を感じさせない、久保らしいプレーを随所に披露した。
途中出場でチームの攻撃を活性化
レアル・ソシエダでは厳しい立場が続いている久保建英。今季開幕当初こそ先発の機会を得ていたものの、ここ最近は出場時間が減少している。
中断期間前最後のリーグ戦となったバレンシア戦ではベンチスタートとなり、最後まで出番は訪れず。公式戦3試合連続の先発落ちとなった。
そんな久保が、FIFAワールドカップ(W杯)2026北中米大会後初となる日本代表戦で存在感を示した。
1-1の状況で迎えた63分から途中出場すると、攻撃の切り札として限られた時間の中で何度も違いを作り出した。
73分には、鎌田大地から縦パスが入った瞬間に首を振り、周囲の状況を確認。奥で鈴木唯人がフリーになっていることを捉えると、ウルグアイDF2人がボールに食いついたタイミングで、ワンタッチで鈴木へパスを供給した。
さらに久保はそのまま中央へ入り、鈴木からのリターンを受けてシュートまで持ち込む。これは相手DFにブロックされたものの、ボールを受ける前の状況確認から、相手の動きを見極めたパス、そして自らフィニッシュまで持ち込む一連のプレーは、久保の攻撃センスを感じさせるものだった。
また、鎌田とは互いの意図を共有したかのような連係を見せ、わずかなスペースを見つけて攻撃を前進させる。ゴールやアシストという結果こそ残らなかったが、久保がボールを持つことで日本の攻撃に変化が生まれていた。
さらに86分には、再び決定機を演出する。
鈴木淳之介の縦パスを受けた田中碧がワンタッチで久保につなぐと、久保はオフサイドラインぎりぎりで抜け出した上田綺世へラストパス。上田は惜しくもシュートを枠に飛ばせなかったものの、前を向いた久保から一気にゴール前へ攻撃が加速した。
この試合は、久保にとってW杯の初戦・オランダ戦以来となる日本代表での出場となった。W杯では負傷交代を余儀なくされ、わずか1試合の出場にとどまっている。
十分に持ち味を発揮できず、不完全燃焼に終わった久保にとって、今回のウルグアイ戦は久々に代表のピッチで自らの力を示す機会となったに違いない。
一方、ソシエダでは今なお定位置を確保できていない。だからこそ、今回のウルグアイ戦で見せたパフォーマンスは興味深いものとなった。
もちろん代表とクラブでは戦術や周囲の選手、求められる役割が異なるため、この試合だけでソシエダでの起用法を判断することはできない。
それでも、途中出場から攻撃を活性化し、限られた時間で複数の決定機に絡んだ事実は、久保が持つクオリティを改めて示すものだった。
少なくとも、今回のウルグアイ戦では、ボールを受けた瞬間に攻撃のテンポを変え、相手の守備を動かしながら味方に決定機を供給するなど、コンディション面での不安は一切感じられない。
W杯後の代表初戦で、まずは存在感を示した。この感覚を残り3試合でも継続し、与えられた出場機会の中でさらに良い感覚をつかんでいきたいところだ。
そして次に求められるのは、このプレーを再びクラブへ持ち帰り、失いつつある出場機会を取り戻すことだ。
【関連記事】
【了】



