
サッカー日本代表DF瀬古歩夢【写真:Getty Images】
24日のウルグアイ代表戦で、攻守に存在感を示した瀬古歩夢。高精度のパスで攻撃を支え、終盤にはGKをかわされた決定的なピンチを救った。所属するル・アーヴルの指揮官は、今夏の残留に驚くほど、その実力を高く評価している。日本代表でも示した充実ぶりを、数字とプレーから振り返る。
高精度のパスと積極的な攻撃参加
日本代表は24日、ウルグアイ代表と対戦した。この一戦で攻守にわたって存在感を放ったのが、ル・アーヴルに所属するDF瀬古歩夢だ。
数字がその奮闘ぶりを物語る。プレー総数は自陣最多の「111」。クリア数は両チーム最多の「7」、パス本数も両チーム最多タイの「58」を記録し、パス成功率は93.1%で単独トップだった。守備だけでなく、ビルドアップの起点としても安定感を示した。
積極的な攻撃参加も目を引いた。18分、右ウイングバックの松木玖生にボールが渡ると、瀬古はその内側を追い越すように猛然と駆け上がった。前線でのパスワークに加わり、右サイドのポケットに位置を取って攻撃を支えた。この流れは最終的に鈴木唯人のミドルシュートにつながっている。
26分には、自らゴールに迫った。日本がボールを保持しながらウルグアイの陣形を崩しにかかるなか、鈴木が横パスを送る。バイタルエリアの手前まで上がっていた瀬古は、ややトラップが流れたものの、ミドルシュートまで持ち込んだ。相手にブロックされた後も自らこぼれ球を競りに行き、積極的な姿勢を見せた。
そして、真骨頂を見せたのが守備だ。
73分、久保建英のシュートがブロックされると、ナイタン・ナンデスが素早くボールを持ち上がった。日本が敵陣深くまで攻め込んだ直後で、ウルグアイは鋭いカウンターを繰り出す。ハーフウェーライン付近でダルウィン・ヌニェスにボールが入った瞬間、瀬古はすかさず寄せ、ファウルで前進を阻んだ。
所属クラブ指揮官の高評価もうなずけるクオリティ
イエローカードを受けたものの、カウンターを止めるための戦術的なファウルだったといえる。失点につながりかねない攻撃を、早い段階で食い止めた。
84分には、絶体絶命のピンチを救った。伊東純也のバックパスがずれてヌニェスに拾われ、GK早川友基もかわされる。この決定的な場面でカバーリングに入ったのが瀬古だった。
ヌニェスのタッチが長くなった瞬間を逃さず、右足を伸ばしてボールをかき出し、コーナーキックに逃れた。最後まで戻り切り、相手の動きを見極めたうえでの渾身のプレー。瀬古のカバーリングが、日本を窮地から救った。
所属クラブの指揮官も、瀬古の実力を高く評価している。
ル・アーヴルのディディエ・ディガール監督は、リーグ・アン第5節トゥールーズ戦を前にした9月17日の会見で、瀬古がクラブに残ったことへの驚きを口にした。さらに、瀬古はトップクラブでプレーすべき選手だという趣旨の評価も示している(出典:ル・アーヴル公式YouTubeチャンネル)。
今夏の残留を指揮官が驚くほど、クラブで評価を高めている瀬古。ウルグアイ戦でのプレーは、その信頼をうなずかせるものだった。
パスで攻撃を支え、機を見て前線へ上がり、危険な場面では最後の一歩を伸ばす。攻守にわたる充実したプレーで、瀬古は日本代表の最終ラインでも存在感を示した。
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