フットボールチャンネル

なでしこOG大竹七未が見たなでしこジャパン対フィリピン戦「これだけメンバーが変わったら…」韓国戦は「中嶋選手が…」

シリーズ:〇〇が見た日本代表 text by 竹中愛美 photo by Getty Images

アジア競技大会で3連覇を目指すなでしこジャパン

アジア競技大会で3連覇を目指すなでしこジャパン【写真:Getty Images】



 なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は9月25日、第20回アジア競技大会準々決勝でフィリピン女子代表と対戦し、4-0で勝利した。この一戦について、試合直後、ワールドカップやアトランタ五輪などに出場し、元なでしこジャパンのエースストライカーとして活躍した大竹七未氏に話を聞いた。(語り手:大竹七未)[2/5ページ]

前半で4-0も後半は無得点。「厳しいことを言ったら…」

宝田 沙織

なでしこジャパンは宝田沙織の2得点など、前半だけで4ゴールを挙げたが…【写真:Getty Images】


ーーなるほど。狩野監督の中の考え方、プランはまだ試合後のコメントが入ってきていないのでわかりませんが、確かに、着実に勝ち進む、しかも、ポジションを変えながら、試しながら、いろいろとチャレンジしたいこともありながらの中で、ということを考えるとプラスではあると思います。ただ、一方で後半が対照的になって、選手を5枚替えましたが、なかなか緩急がなく、攻撃がちょっと単調に映りました。その辺りは大竹さんから見てどのように映りましたか?

「うーん、でも、前半も点を取れているのは結局セットプレーだったので、流れの中から取れてる感じではなかった。だから、前半も後半も全体的に選手達同士が、お互いに何をするんだろうって、どうしても見ちゃうから、動き出しがちょっと遅くなったりとか、ボールを持ったときに阿吽の呼吸っていうのがやっぱり難しい。これだけメンバーが変わったら簡単にはできないです。

 阿吽の呼吸とか出てこないから、どうしてもボールを持つ側も出し手も一瞬考えながら、受け手も一瞬考えながらになってしまう。そして、周りの選手たちを見ちゃう。何をするのかなって見てしまうから、どうしてもこういうテンポが上がらないサッカーになっちゃうのも仕方がないことで。タイミングが合ってないですよね」

ーーそうですね、後半はあれだけ動き出しが得意な選手が投入されましたが…

「その動き出しのタイミングとか、でも、それもしょうがないですよ。だって、一緒に合わせる時間があまりないから、そこをお互いがお互いのプレーを本当にわかり合っていたら、このタイミングで出てくるとか、動き出しがあったりとか、ここで走ってくれているから出せるとかは、お互いわかり合ったタイミングがあってできることなので。



 厳しいことを言ったら、確かにそれを代表だから合わせろっていうのかもしれないけど、それはちょっと酷かなと。流れの中から点が取れなかったりは、そういう理由があると感じましたね。相手が人数をかけて守る中で、どうやって攻めるかといったところの工夫だったりとか、もっと幅を使えれば良かったな、とか。

 守られた中で相手が中を絞った状態でも、日本の選手も中に中にって、ポジションを取ってしまう場面が多かったので、もっと幅を取ることができたんじゃないかな。いろいろそういう要素はあるので、言い出したらちょっとキリがないんですけど。それだけのトレーニングを同じメンバーでもたぶん積めていないので、お互いの感覚を合わせるのは大変だと思います」

ーー日程的にも難しいですよね。

「はい。なので、やっぱりしっかり勝って準決勝に進んだところが、すごくチームとして評価できる点ですね」

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top