ベネズエラ代表は28日、キリンチャレンジカップ2026でサッカー日本代表と対戦する。ベネズエラを率いるオスワルド・ビスカロンド監督は、どんな人物で、どのような経歴を持つ指揮官なのだろうか。今回は、ビスカロンド監督について紹介する。
ベネズエラ代表監督は何者?
ビスカロンド監督は現役時代、センターバックとして活躍した元ベネズエラ代表選手だ。
母国のカラカスFCでキャリアをスタートすると、その後はアルゼンチン、パラグアイ、メキシコなどでプレー。欧州にも渡り、フランスではナントやトロワなどに所属した。
ベネズエラ代表でも長年にわたって最終ラインを支え、国際Aマッチ80試合以上に出場。2011年のコパ・アメリカでは、同国史上最高成績となる4位進出に貢献した。
現役引退後は指導者の道へ進み、フランスのナントでコーチを務めたほか、ベネズエラの年代別代表を指揮。若い世代を知る人物として、同国サッカー連盟(FVF)の強化プロジェクトに携わってきた。
そして2026年1月、ベネズエラ代表の新監督に就任した。
今回の人事で特徴的なのは、単純なA代表監督の交代ではないという点だ。
FVFは「2026-2034」を一つのサイクルとして設定。ビスカロンド監督を中心に、育成年代からA代表まで一貫した方法論を構築し、2030年、さらに2034年までを見据えて代表チームを強化していく方針を打ち出している。
その背景には、悲願をまたしても達成できなかった悔しさがある。
ベネズエラは南米サッカー連盟(CONMEBOL)加盟国で唯一、これまで一度もFIFAワールドカップに出場した経験がない。2026年大会の南米予選でも本大会出場を逃し、初出場の夢は2030年以降へ持ち越された。
だからこそビスカロンド監督に託されたのは、目先の結果だけではない。
2026年8月には国内組を中心とした23選手を集めてトレーニングキャンプを実施。国内リーグでプレーする選手を継続的にチェックし、代表候補の母数を広げる作業も進めている。
今回のアジア遠征でも若い選手を積極的に招集しており、長期的な視点で世代交代を進めていることがうかがえる。
また、ビスカロンド監督を支えるスタッフも興味深い。
アシスタントコーチを務めるクレーベル・シャビエルは、ブラジル代表で長くチッチ監督を支えた人物だ。2019年のコパ・アメリカ優勝を経験したほか、2018年ロシアW杯、2022年カタールW杯にもスタッフとして参加している。
さらに、フィジカルコーチにはアトレティコ・マドリードなどで長年ディエゴ・シメオネ監督を支えたオスカル・オルテガが加わった。
代表監督としてのキャリアはまだ始まったばかりだが、その背後には南米のトップレベルを知る経験豊富なスタッフがいる。
史上初のW杯出場というベネズエラサッカー最大の悲願を託されたビスカロンド監督。2030年へ向けた再出発を図る“ラ・ビノティント”は、日本代表を相手にどのようなサッカーを見せるのだろうか。
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