
アジア競技大会準決勝、韓国戦に臨んだなでしこジャパン【写真:Getty Images】
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は9月29日、第20回アジア競技大会準決勝で韓国女子代表と対戦し、2-0で勝利した。この一戦について、試合直後、ワールドカップやアトランタ五輪などに出場した元なでしこジャパンの大竹七未氏に話を聞いた。前半に日本らしさを欠いた要因や、後半に流れを引き寄せたポイント、決勝で対戦する北朝鮮について分析してもらった。(語り手:大竹七未)[4/6ページ]
「神谷千菜っていう名前をみんなに覚えてもらえるような…」

神谷千菜の2点目は「フォワードとしての価値をすごく上げた」と大竹氏は語る【写真:Getty Images】
ーーなるほど。そういう中でもしっかりと神谷選手が決め切って、さらに63分、成宮選手が高い位置でプレスをかけたことから、ボールを奪って、神谷選手がゴールを奪いました。神谷選手の2点目で試合を決定づけたんじゃないでしょうか?
「はい、そうですね。本当に成宮選手が頑張って走って、あそこでしっかり決めれる、その技術、シュート力がしっかりあるところ、あれも別に簡単なシュートではないです。雨なので、スリッピーなグラウンドを利用して、グラウンダーでバウンドさせて、ボールが伸びるようなイメージでシュートを打っていますよね。神谷選手のシュートのうまさ、個人技がやっぱり光ったシーンですね。
あそこできたビッグチャンスを決めるか決めないかで、本当にゲームの流れを左右するので、そういった意味でも、その決めるときに決めれたっていったところが、フォワードとしての価値をすごく上げたなっていうふうに思いましたね」
ーーなるほど。これで5試合連続ゴール、さらに今大会チームトップの7ゴール目となりました。この前も大竹さんがおっしゃっていましたが、得点を取ることで、チームメイトからの信頼が生まれて、徐々にボールが集まってというところで、自信も深まっているんじゃないでしょうか?
「そうだと思います。あと、チームが苦しいときに点を取ってくれるっていう、そういう信頼度も高いでしょうし、本人も『誰がこのチームで点を取る?私だ』っていったところが強く思っていると思うので、そういうのはこの大会期間中に自分の存在をちゃんと示せているところと、あとは、単純にシュートが上手ですよね。
得点力がすごいある選手だということを、みんなにアピールできていると思います。選手間だけではなくて、女子サッカーのサポーターの方たちや、女子サッカーを見てみようって思った方たちにも。これだけちゃんと点を取っていると、神谷千菜選手っていう名前をみんなに覚えてもらえるような、そんな感じになってきてますよね」
ーーそうですね。得点も素晴らしかったですが、本当にポストプレーでも、前線で体を張って、しっかりとボールキープをして収まっていました。
「そうですね。成宮選手が惜しかったシーンとかもしっかりポストに入って、ちゃんと良いキープができて、ああいうシュートにつながったりと、的になるっていったところはすごく良かったと思います」