従来の3-4-2-1ではなく、4-2-3-1で5日のキリンカップサッカー2026決勝、ニュージーランド代表戦に臨んだサッカー日本代表には、いくつか気になるポイントがあった。その一つが、堂安律と久保建英の共存だ。両者ともに上手さこそ兼ね備えるが、これが今後、大きな武器になっていくかと問われれば疑問符がつく。
堂安律と久保建英の組み合わせは…
堂安と久保は長きに渡り森保ジャパンを支え、ピッチ上では何度も連係プレーを見せてきた。
ニュージーランド戦でも、右サイドハーフで先発した堂安とトップ下で先発した久保は、頻繁にポジションを入れ替えながら、ボールを持てば近い距離で動かし、相手DFを揺さぶっていた。立ち上がりは、二人の息の合ったアクションから決定機も作り出している。
ただ、試合全体で見れば物足りなさが残ったのも事実だ。
堂安、久保ともに縦へのスピードを兼ね備えているわけではなく、引いた相手に対し強引な突破は見せられない。先述した通り、二人でボールを動かすことで相手の目線を動かすことはできるが、守備ブロックを華麗な連係で崩したシーンは見られなかった。瞬間的な上手さはあるが、爆発的な怖さはないといったところだ。
ともに左利きで、サイドから中に切り込んでいくプレーを好むという共通点があり、お互いに求めていることのイメージは共有できているはずだが、使いたいエリアや動きが似ているゆえに、特徴がはっきりとは分かれない。状況によっては、右サイドで細かくボールの交換を繰り返すだけで、それがワンパターン化することもある。
つまり4-2-3-1の場合、久保と堂安なら、どちらか一方がピッチに立てば十分なのではないかということだ。
そうなると久保は厳しいだろう。堂安には一発があるが、ここ最近の久保はラストプレーの質を欠いている。ニュージーランド代表でも、電撃結婚以上のインパクトは残せなかった。
さらに、縦への突破力では伊東純也に分があり、トップ下における前への推進力やゴールへの飛び出しは鈴木唯人が最も得意としている。そうなると、4-2-3-1において、久保には何を求めるのか、という疑問が生じる。
とくに、日本代表よりもレベルが劣る相手が多いアジアカップなどでは、単騎で引いた相手を崩す選手の重要性が高まる。久保と堂安の連係でバンバン崩せるほど甘いものではないことは、ニュージーランドが証明した。
もちろんこれは個々の問題だけではない。
森保一監督が与えるタスクがはっきりしていない。久保をリンクマンとして考えるのか、それともサイドに流れる可変的な動きを求め、タッチライン際で数的優位を作り出すのか。これが選手個人の判断に任せられているので、堂安と久保は“アドリブ”でどうにかするしかない。そうすると、上記のような問題が発生する。
堂安も久保も技術は申し分ないが、彼らの共存が絶対的な日本代表の武器とは、今の段階では言えない。共存ではなく使い分けが今後のテーマになるだろう。
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