マンチェスター・ユナイテッドは現地時間10月10日、プレミアリーグ第6節で本拠地オールド・トラッフォードにトッテナム・ホットスパーを迎える。英紙『ガーディアン』は、勝利をプレゼントして不振の相手を立ち直らせることで知られるトッテナムと同じく、ユナイテッドにも相手を癒やす力があると皮肉った。いわば名医同士の対戦だ。
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“名医”に泣かされてきたユナイテッド
トッテナムの名医ぶりは、“ドクター・トッテナム”という異名がつくほどだ。不振のチームが同クラブとの対戦をきっかけに立ち直る現象があるという。
昨季の患者はボーンマスだった。リーグ戦11試合未勝利で迎えた今年1月7日のトッテナム戦に3-2で勝つと、この白星を皮切りに同18試合負けなしでシーズンを終え、最終的に6位でUEFAヨーロッパリーグ(EL)の出場権を手にした。
ユナイテッドにとって、トッテナムはお得意様だった。
元ユナイテッド監督のサー・アレックス・ファーガソン氏がトッテナム戦の前に、勝って当然の相手という趣旨で「おい、相手はトッテナムだぞ」という言葉を選手たちに送り、チームを奮い立たせていたという。
実際、マンチェスターの強豪はプレミアリーグにおけるトッテナム戦で、2012年9月に敗れるまで22試合連続無敗だった。
ただ、現在のユナイテッドにとってこの名医の評判は当てにならない。近年は治療どころか、傷口を広げられてきたからだ。
2024年9月29日、エリック・テン・ハフ監督率いるユナイテッドは本拠地で0-3と敗れ、その後も調子を戻せず。テン・ハフ氏はその約1か月後の10月28日、ウェストハム戦の敗戦を受けて解任されている。
後任のルベン・アモリム氏も、この相手には勝てなかった。一昨季のユナイテッドは、トッテナムに3連敗し、公式戦4戦全敗を喫している。
最後の黒星となった2025年5月21日のEL決勝では、0-1で敗れてタイトルと、優勝によって得られるはずのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃した。英メディア『インディペンデント』のリチャード・ジョリー記者は、この決勝でもトッテナムがアモリム氏の“天敵”になったと論じている。
直近の対戦である昨季のリーグ戦25節では、ユナイテッドがホームで、なんとか2-0の勝利を収めている。
しかし、近年の相性の悪さを思うと、ユナイテッドファンの筆者としては「おい、相手はトッテナムだぞ」と強く出ることはできない。むしろ相手が最下位であることが不気味にすら思えてくる。
トッテナムはマンチェスター・ユナイテッドにとって良き医者なのか、天敵なのか。
いずれにしてもここ数年で、ダービーとも違う妙な因縁ができたものである。
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