
バルセロナ、大成功だった補強【写真:Getty Images】
バルセロナは、下部組織「ラ・マシア」から輩出された数々の名選手を中心に、黄金時代を築いてきた。しかし、その成功を支えたのは生え抜きの選手たちだけではない。外部から加入したスター選手たちも、チームに新たな武器をもたらし、クラブの躍進に大きく貢献してきた。今回は、21世紀のバルセロナにおける大成功の補強を紹介する。[3/5ページ]
FW:ロナウジーニョ(元ブラジル代表)

バルセロナ時代のロナウジーニョ【写真:Getty Images】
生年月日:1980年3月21日
移籍金:3225万ユーロ(約59.7億円)
前所属:パリ・サンジェルマン(フランス)
通算成績:207試合94得点70アシスト
【低迷する名門を復活させたスーパースター】
クラブ再建の目玉として狙っていたデイビッド・ベッカムをレアル・マドリードに奪われたバルセロナは2003年夏、パリ・サンジェルマン(PSG)からロナウジーニョを獲得した。
当時23歳だったブラジル代表FWの加入は、低迷していた名門クラブの運命を大きく変えることになる。
バルセロナは1998/99シーズンを最後にラ・リーガ優勝から遠ざかり、前シーズンは6位に低迷。そんな状況を打開するため、新会長のジョアン・ラポルタはマンチェスター・ユナイテッドなどとの争奪戦を制し、移籍金約3000万ユーロを投じてロナウジーニョを迎え入れた。
その効果は絶大だった。卓越したテクニックと創造性で攻撃を牽引し、加入1年目からチームをリーグ2位に押し上げると、翌2004/05シーズンには6シーズンぶりのリーグ優勝へと導いた。
【敵地ベルナベウで異例の拍手】
ロナウジーニョの全盛期を象徴するのが、2005/06シーズンだ。
2005年11月のレアル・マドリード戦では、圧巻の個人技から2ゴールを奪い、敵地サンティアゴ・ベルナベウの観客からスタンディングオベーションを受けた。
同年にはバロンドールを受賞。さらに、2005/06シーズンにはリーグ連覇とクラブ史上2度目のCL制覇を達成し、欧州の頂点に立った。
2008年夏に退団するまでの5年間で、ラ・リーガ2回、CL1回などのタイトルを獲得。単なるスター選手の補強にとどまらず、低迷していたバルセロナを再び世界屈指の強豪へと押し上げた、歴史的な成功例だった。