
バルセロナ、大成功だった補強【写真:Getty Images】
バルセロナは、下部組織「ラ・マシア」から輩出された数々の名選手を中心に、黄金時代を築いてきた。しかし、その成功を支えたのは生え抜きの選手たちだけではない。外部から加入したスター選手たちも、チームに新たな武器をもたらし、クラブの躍進に大きく貢献してきた。今回は、21世紀のバルセロナにおける大成功の補強を紹介する。[4/5ページ]
DF:ダニエウ・アウヴェス(元ブラジル代表)

バルセロナ時代のダニ・アウベス【写真:Getty Images】
生年月日:1983年5月6日
移籍金:3550万ユーロ(約65.7億円)
前所属:セビージャ(スペイン)
通算成績:408試合22得点105アシスト
【新時代の幕開けを告げた大型補強】
2008年夏、当時25歳だったブラジル代表DFダニエウ・アウヴェスは、移籍金3550万ユーロでセビージャから加入した。当時のサイドバックとしては破格の金額だったが、その投資はクラブ史に残る大成功となる。
セビージャでは圧倒的な運動量と攻撃力を武器に、UEFAカップ連覇に貢献。すでに欧州屈指の右サイドバックとして評価を確立していた。
当時のバルセロナは、2シーズン連続で主要タイトルを逃し、フランク・ライカールト監督に代わってジョゼップ・グアルディオラが就任。ロナウジーニョやデコが去るなど、大きな転換期を迎えていた。
そんな新体制で最初に獲得した選手がアウヴェスだった。右サイドを上下動するだけでなく、中盤の組み立てにも関与できる攻撃的サイドバックは、グアルディオラが目指すサッカーに理想的な存在だった。
【メッシとの黄金コンビが築いた一時代】
加入後、アウヴェスは右サイドの絶対的な主力に定着。特にリオネル・メッシとの連係は抜群で、攻撃参加によって相手守備陣を揺さぶり、メッシの得点機会を幾度となく生み出した。
その効果はすぐに結果として表れる。加入初年度の2008/09シーズン、バルセロナはラ・リーガ、コパ・デル・レイ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の3冠を達成。グアルディオラ体制の黄金時代を象徴する選手となった。
2016年に退団するまでの8シーズンで、リーグ優勝6回、CL制覇3回を含む数々のタイトルを獲得。2021年には復帰も果たした。
21世紀のバルセロナを象徴する右サイドバックとして黄金時代を支えたアウヴェスは、クラブ史上最高の選手の一人といえるだろう。