【写真:Getty Images】
スペイン・ラ・リーガで、審判が試合終了後にテレビのインタビューに応じる新制度が導入されることになった。現地時間31日に行われる第11節のレバンテ対アトレティコ・マドリード戦から始まり、各節2試合で実施される予定だ。スペインメディア『Cadena SER』は、審判全体に総額50万ユーロ(約8800万円)の報酬が用意されると報道。判定の透明性向上に向けた異例の取り組みとなる。
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ラ・リーガで異例の新制度導入
同メディアによると、新制度では試合を担当した主審が終了後にテレビのインタビューに登場。中継局の質問に応じ、試合中に下した判定について直接説明する機会が設けられる。PKや退場処分、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入した場面など、議論を呼んだ判定について、実際に笛を吹いた審判の考えを聞くことが可能になる。
ただし、すべての試合で実施されるわけではない。開始段階では、各節2試合を対象とし、スペインサッカー連盟(RFEF)の審判技術委員会(CTA)が対象試合を選定する。インタビューを行えるのは、放映権を保有する『DAZN』と『Movistar Plus+』の2社に限定され、それぞれ1試合ずつ担当する仕組みだ。
最初に実施されるのは31日のレバンテ対アトレティコ戦で、『Movistar Plus+』が担当。続いて11月1日のアスレティック・ビルバオ対レアル・ソシエダのバスク・ダービーでは、『DAZN』が担当審判へのインタビューを行う予定となっている。
今回の制度は、ラ・リーガ、RFEF、スペインの審判組合(AESAF)の合意によって実現した。審判とファンの距離を縮め、判定への理解を深めてもらうことに加え、テレビ中継の内容を充実させることも目的としている。
そのため、審判には映像出演に関する報酬制度が設けられた。『Cadena SER』によると、ラ・リーガが審判全体に用意する予算は総額50万ユーロ(約8800万円)。ただし、単にインタビューに応じれば無条件で支払われるわけではなく、「スペインサッカーの映像コンテンツとしての価値を高めること」と「審判のイメージを保護し、向上させること」という2つの目的を満たす必要があるという。
なお、今季開幕からは試合前に審判が放映権を持つテレビ局のインタビューに応じる取り組みが始まっていた。25日のレアル・マドリード対バルセロナのエル・クラシコでも、主審を務めたマルティネス・ムヌエラ氏が『DAZN』の取材に応じている。今回の制度によって、試合前に限られていた審判への取材が、試合終了後にも拡大されることになる。
また、スペインではVAR担当審判の名前を公開しているほか、毎週の判定を検証する番組も実施。物議を醸した場面を詳しく分析し、必要に応じて誤審を認める取り組みも進めてきた。
今回の新制度は、まず1部リーグで導入され、将来的には2部リーグへの拡大も検討されている。試合を裁いた審判が終了直後に判定について説明するという新たな試みが、ファンやクラブの理解を深めることにつながるのか、今後の運用が注目される。
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