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早川友基は5戦10失点、大迫敬介は定位置喪失…日本代表GK争いに異変。鈴木彩艶以外は“総入れ替え”も?

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka
早川友基と大迫敬介
北中米W杯に臨んだ早川友基と大迫敬介【写真:Getty Images】



 鈴木彩艶がアストン・ヴィラで早速結果を残し、日本代表守護神の座を盤石にしつつある一方、サブGKの顔ぶれに変化の可能性が生じている。早川友基は失点を重ねてセーブ率も低迷し、大迫敬介はまさかのポジション喪失。大内一生や中村航輔ら実力者がJリーグで台頭し、鈴木以外の2枠をめぐる争いが激化しつつある。

北中米W杯日本代表のサブGKに異変

 FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)閉幕からおよそ1か月半が経過。鈴木彩艶が同大会で絶対的守護神として活躍し、2026/27シーズンからアストン・ヴィラに完全移籍で加入を果たした。新天地でもプレミアリーグ第2節・アーセナル戦で早速出番を得ており、チームは0-1で敗北したものの、個人としては見せ場を多く作った。

 鈴木の地位がさらに盤石になりつつあるが、注目すべきは残るサブGKの行方だろう。以降の顔ぶれは、シーズン開幕から早くも揺らぎ始めている。

 まず鹿島アントラーズの早川友基。今季から秋春制に移行した明治安田J1リーグは8月8日に開幕し、鹿島は開幕から4連勝という上々の滑り出しを見せた。しかしチームの守備は問題を抱えており、4節終了時点で6失点。なお、鹿島が優勝を果たした昨シーズンの同じ時期の失点数は「2」にとどまっている。

 そして、9月2日のJ1リーグ第5節・水戸ホーリーホック戦では2-4の敗戦。J1初の茨城ダービーで大量失点を喫したことで5試合での失点は「10」にのぼった。このペースで全38試合を戦えば、単純計算で76失点を喫することになる。昨シーズン終了時点の31失点はリーグ最少だが、今季は一気にワーストクラスだ。

 失点の責任を早川だけに追及するのは適切ではないが、彼個人で考えても物足りない部分はある。データサイト『FotMob』によれば、2025シーズンのセーブ率では早川がリーグ単独トップの77.4%を誇る。

 その一方で、2026/27シーズンは第5節終了時点で41.2%。ここまでのリーグ戦に出場した全23人のGKのうち、セーブ率は22番目にとどまっている。2025シーズンは人間離れした働きを見せてリーグMVPを獲得しただけに、スタッツだけを見れば、現状の早川は優勝チームの守護神の姿とかけ離れてしまっている。



鈴木彩艶以外は競争激化?

 サンフレッチェ広島の大迫敬介もまた、予期せぬ形から難しい状況に置かれている。7月末、ベルギー1部のロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへの移籍を目指してキャンプを離脱したが、交渉はまとまらず白紙に。5日間の空白を経て広島に復帰したものの、その間にゴールマウスを守っていたのが大内一生だった。

 開幕からスタメンを勝ち取った大内は好セーブを連発し、第5節を終えた時点でJ1単独トップとなるクリーンシート「3」を記録。さらに、高いキックの質で攻撃の起点にもなるなど、大迫にはない武器も兼ね備えており、ファーストGKの座は完全に大内のものとなっている。

 大迫は天皇杯での出場機会をうかがう立場に甘んじており、代表クラスの選手としては異例の厳しい状況だ。

 早川がセーブ率で下位に位置する一方、85.7%でリーグトップの数字を誇るのが大内である。GK間におけるパス成功率でもリーグ7位に位置しており、攻撃面でもチームを助けていることがわかる。

 そしてこのタイミングでセレッソ大阪の中村航輔やFC町田ゼルビアの谷晃生が存在感を示しており、ガンバ大阪の18歳守護神・荒木琉偉もトップカテゴリーでクオリティを発揮している。Jリーグだけで考えても、北中米W杯に参加した2人のGKを脅かすタレントが多い。

 トラブルがなければ日本代表の正守護神は鈴木で間違いなさそうだが、残り2枠は大きく塗り替わる可能性を秘めている。

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