
アジア競技大会決勝、惜しくもU-23韓国代表に敗れたU-21日本代表【写真:Getty Images】
U-21日本代表は3日、アジア競技大会決勝でU-23韓国代表に0-1で敗れ、銀メダルに終わった。決して低調な内容ではなかったものの、大会を通して残った攻撃面の課題が改めて浮かび上がった。
足りなかった「最後の一手」
日本は韓国を相手にボール保持率で上回り、シュート数も11本対6本だった。
大会終盤の連戦で心身ともに消耗する中、年上の選手を揃える韓国を相手に、冷静さを失わず、それでいて戦うべきところでは戦えていた。決勝まで勝ち上がってきたチームとしての逞しさは、十分に示した試合だった。
それだけに、大会を通して課題となっていた攻撃の引き出しの少なさが、この試合でも改めて浮かび上がった。
今大会、日本はボールを敵陣まで運びながら、その先で相手守備を崩し切れない場面が少なくなかった。
その中で、日本の攻撃の突破口となっていたのが左サイドの横山夢樹だ。積極的な仕掛けから何度も局面を動かした一方で、アタッキングサードで相手守備を揺さぶり、ゴールへつながる違いを継続的に生み出せる選手は、ほかに多くはなかった。
特に右サイドやFW陣には物足りなさが残った。右から相手を押し下げる場面はあっても、決定機へつなげる形は限られた。また、FWの仕事を得点だけで評価することはできないものの、決定力不足は否めず、今大会の14得点中、FW登録選手の得点は2点にとどまった。
ただ、決勝ではポジティブな兆しもあった。右サイドでは大関友翔を中心に、周囲との連係から相手陣深くまで侵入し、決定的なチャンスを作る場面もあった。個人の突破に頼るのではなく、複数人の関係性から崩す形は、今後さらに磨いていきたい部分だろう。
19歳の嶋本悠大も強い印象を残した。ライン間で軽やかにボールを受ける技術がありながら、球際では簡単に負けない力強さもある。複数のポジションでプレーできる点も含め、今大会を通して、そのポテンシャルを感じさせた一人だった。
石渡ネルソンや中島洋太朗ら、所属クラブなどで高い能力を示してきた選手もいる。今大会では持ち味を十分に発揮できない試合もあったが、彼らの特徴をチームの中でどう生かしていくのかも、今後のテーマになるだろう。
U-21という若いチームで、短期間の連戦を勝ち抜き、決勝までたどり着いた経験は小さくない。北朝鮮、ウズベキスタン、韓国と強度の高い相手との試合を重ねたからこそ、自分たちに足りないものも明確になった。
同世代にはすでにA代表を経験している選手もおり、これからさらに競争は激しくなる。2028年ロサンゼルス五輪までは2年を切っている。年代別の主要大会で結果を残してきたこの世代はどこまで成長していくのか。今後の歩みに期待したい。
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