
田嶋幸三JFA名誉会長【写真:編集部】
アジアサッカー連盟(AFC)の臨時総会が10月23日、東京都内で開催された。AFCの理事も務める日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三名誉会長が取材に応じ、2027年1月に開幕予定のAFCアジアカップ2027について言及した。開催地のサウジアラビアでは国際情勢の不安定化により安全面への懸念が高まっている。田嶋氏は現地情勢が好転していないとの認識を示し、開催地を変更することには否定的な見解を示した。
サウジアラビア情勢の好転を期待「あとひと月の間にどう変わっていくか」
AFCアジアカップの開催可否については、11月19日にタイで行われるアジアサッカー連盟(AFC)の理事会でも話題になると見られる。
ただし、田嶋幸三JFA名誉会長は開催地の変更や大会日程について、現時点で決定的な見通しが立っているわけではないと説明した。
「今の状況がどうで、必ずしも今、良い方向に向かっているという感じではないんですよね。やはり攻撃が続いているし、亡くなっている方や犠牲になっている方もいらっしゃるので」
開催地であるサウジアラビア現地の安全状況を確認するためのインスペクション(視察)にも日本から行けない状況にあるという。田嶋JFA名誉会長は「ひと月あるんでね、それまでに良い方向に変わってくれれば」と、今後の情勢改善に期待を寄せた。
一方、開催地をサウジアラビアから別の国に変更する可能性については、「これから代替、違う国でというわけにはいかないと思います」と否定的な見方を示した。
1年延期の可能性については「それは可能性としてはあります」としつつ、「あとひと月の間にどう変わっていくかということが一番大切なことだと思います」と述べ、まずは今後の情勢を見極める必要があるとの考えを示した。
日本代表を派遣するかどうかの判断については、外務省やスポーツ庁と協議し、開催地や移動を伴う大会の特性など、さまざまな要素を考慮する必要があると説明。
宮本恒靖会長が情報を収集したうえで協議し、協会として判断するとの見通しを示した。また、JFA独自の判断がAFCの判断と大きく異なることは考えにくいとの認識も明かした。
仮に大会が1年延期となった場合、日本で2028年1月に開催予定のAFC U-23アジアカップとの日程重複も懸念される。この点について田嶋JFA名誉会長は、「そこは決まってからになると思うし、そこに全く同じ時期に重ねるとは思えない」とコメント。各国に影響が及ぶことから、日程が重ならないよう働きかける必要性にも触れた。
ただし、延期の有無や開催時期については「今1年延びるとか、その延びたのはどこに入るかはまだ何も決まっていない」と強調。まずはサウジアラビアの情勢とAFCの判断を注視していくことになる。
(取材・文:竹中愛美)
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