インテルのロベルト・マンチーニ監督【写真:Getty Images】
インテルがまさかの敗戦を喫した。9日、スイス2部のキアッソと練習試合を行い、1-3で敗れている。
代表招集を受けた多くの主力が不在で、チームに残っていたロドリゴ・パラシオとジョフレー・コンドグビア、マルティン・モントーヤもコンディション不良で欠場したインテル。先発には下部組織の若手も名を連ねるなど本来のメンバー構成ではなかった。
しかし、24分に先制を許すとロベルト・マンチーニ監督は3バックを早々に諦め、アレックス・テレスを一列下げた4バックに切り替える。
1点ビハインドで迎えた後半、インテルはマウロ・イカルディのゴールで同点に追いつくが、ファン・パブロ・カリッソと交代でゴールマウスに立ったトンマーゾ・ベルニがマリアーノ・ハッセルに直接FKを含む2点を決められて試合終了。
主力不在とはいえ明らかに格下のスイス2部クラブに屈辱の敗戦を喫した。
試合後、マンチーニ監督はクラブ公式TV『インテル・チャンネル』に対して「重要なのは(ジョナタン・)ビアビアニーが90分プレーし、(ダニーロ・)ダンブロージオやファン(・ジェズス)が70分出場したということだ。これまでなかなかプレーできていなかった選手が出場したことに意味がある」と語り、結果は重視しない姿勢を強調した。
だが、ファンは代表ウィーク明けの大一番に不安を感じずにはいられない。それでもマンチーニ監督は「ユベントス戦? 試合までまだ9日もある。時間は残されている」と意に介さない様子だった。
ユベントスも負傷者続出に苦しんでいるが、インテルは選手層の不安を露呈してしまった。18日のイタリアダービーではどちらに勝利の女神が微笑むのか、ますますわからなくなってきている。
【了】