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リバプールに舞い込んだ奇跡的な勝利。立役者は誰? 強力3トップにプラスされた第4の矢

プレミアリーグ第32節、リバプール対トッテナムの一戦が現地時間3月31日に行われ2-1でホームチームが勝利している。後半は完全にペースを握られるなど苦しんだリバプールだったが、90分に劇的な勝ち越し弾が生まれ、大きすぎる勝ち点3を手にした。そのなかで立役者となったのは一体誰なのだろうか。(文:小澤祐作)

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

まさに奇跡的な勝利

リバプール
トッテナムに奇跡的な勝利を収めたリバプール【写真:Getty Images】

 誰もがドローを覚悟したことだろう。しかし、悲願のプレミアリーグ制覇を狙うリバプールにサッカーの神様は最後まで味方していた。

 90分、ホームチームにコーナーキックのチャンス。高く上がったボールは一度ディフェンスに弾かれたが、こぼれ球を拾ったアンドリュー・ロバートソンが左サイドのトレント・アレクサンダー=アーノルドへリターンパスを出す。背番号66はこれをダイレクトでファーサイドに送り込んだ。そしてペナルティエリア内でフリーとなっていたモハメド・サラーが頭で中央へと折り返すと、これをGKウーゴ・ロリスがセーブ。しかし、このボールがトビー・アルデルヴァイレルトに当たり、そのままゴールへ吸い込まれた。

 後半ATに勝ち越しに成功したリバプールはこのまま2-1で試合を終えることに成功。まさに奇跡的な勝利を挙げたのだ。

 これでリバプールは、再び暫定首位に立つことができた。仮にこの試合をドローで終えていた場合、勝ち点77でマンチェスター・シティと並ぶ形になっていた同チーム。しかし、シティは1試合未消化のため、同クラブがそのゲームで勝利を収めるとなるとリバプールは勝ち点差を「3」にまで広げられる恐れがあった。

 だからこそ、トッテナム戦の勝利は非常に大きな意味を持つ。シティにも大きなプレッシャーを与えることができた。それと同時に、確かな自信も得たのではないだろうか。

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