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リバプールが示した“強者の証”。過密日程を「楽しんでいる」。硬直した状況を打開した方法とは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第26節、リバプール対ノリッジ・シティが現地時間2月19日に行われ、リバプールは18位の格下に3-1で勝利している。リバプールは前半を無得点で終え、後半早々に失点を喫したが、そこから3得点を挙げて勝ち点3を掴んだ。リーグ戦に加え、国内外の3つのコンペティションを残す過密日程の中でも、リバプールは“強者の証”を示していた。(文:本田千尋)




苦戦を強いられたリバプール

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【写真:Getty Images】

 アンフィールドで“強者の証”を示した。

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 3-1というスコアだけを見ると、降格圏のチームを相手に3点を奪って快勝したかのように見える。だが、実情は違った。試合後、ユルゲン・クロップ監督は、次のようなコメントを残している。

「早い段階でゲームを適切な方向に導くことができたと思うが、それができなかった。それから我々はハードワークを強いられ、瞬間的に硬直した。しかし、最終的にはその状況を打開したし、今は本当に素晴らしい気分だ」

 情熱が一向に衰えそうにないドイツ人指揮官が「早い段階でゲームを適切な方向に導くことができなかった」と振り返ったように、前半は「硬直した」試合展開になった。リバプールの選手たちは格下相手にボールこそ握ったものの、フィニッシュワークの精彩を欠き、0-0で最初の45分間を終えた。

 それどころか、後半が始まってすぐの48分、ミロト・ラシカが打ったシュートがジョエル・マティプの出した足に当たってコースが変わる。ボールはゴールに吸い込まれ、ノリッジに先制を許してしまう。

 なぜ、リバプールは降格圏に沈む格下相手に苦戦を強いられたのだろうか。

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