サッカー日本代表 最新ニュース
【写真:Getty Images】
稲垣祥がサッカー日本代表生き残りへかける思い
サッカー日本代表は7月8日、東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国の初戦でホンコン・チャイナ代表と対戦し、6-1で大勝した。名古屋グランパスのMF稲垣祥は、代表生き残りへの強い意志をピッチで表現した。中盤の底でのプレーもさることながら、貴重な追加点となるミドルシュートで存在感を示した。
サッカー日本代表の試合を見るなら31日間無料トライアル実施中![PR]
「上の得意なエリアだったんで良かったです」と振り返った前半のゴールは、稲垣の代名詞とも言える武器の一つがよく出ていたプレーだった。一方で、後半は流れをつかみきれないこともあり、攻撃参加を自重したが、「もっと攻撃に絡みたかったんでゴール前に顔を出してやればよかった」と悔しさをにじませた。
稲垣は2022年1月の国内組合宿以来の日本代表メンバー入り。A代表デビューを飾った試合で2ゴールを決めるなど、代表では限られたチャンスの中で結果を残し続けている印象が強いが、自身の立ち位置も自覚している。
「ここから代表に生き残っていくためには数字がないと厳しい。今日の出来でもまだまだ僕の今までのキャリア、年齢では足りないと思うんで、もっとわかりやすく大きなインパクトを残さないといけない」
5日の明治安田J1リーグから中2日、1日しか練習がとれていない急造チームでも「前半のところでスイッチを入れるのは意識してました。みんなにそうさせるように声でも言ってましたんで、そこは入りのところでダラっとなるんじゃなくて、みんなピリッと入って、前半である程度試合を決めれたのは良かった」と試合の入りを一番心がけたという。
実際に攻守両面において、稲垣は様々なところに顔を出し続けていた。球際では負けず、チームの心臓として攻守のスイッチを入れる役割を果たした。
ボランチとして一緒にプレーした川辺駿や大関友翔については「ハヤオ(川辺)は昔から知ってるし、やりやすかった。大関くんはボールを持った時に違いを作れる選手。心強いです」と評価した。
名古屋から多くの選手が選出された今回の代表。「個人的にも嬉しかった」と語る稲垣のプレーには、クラブで培った一体感と個人としての覚悟が垣間見えた。
(取材:元川悦子【韓国】、文:編集部)
【関連記事】
英国人が見たホンコン・チャイナ戦「本当にガラガラ」「ジャーメイン良は…」「“1軍”でできる選手は…」
サッカー日本代表、ホンコン・チャイナ戦の全選手パフォーマンス査定
【E-1選手権】サッカー日本代表は2グループで構成されている。思い出す過去の記憶「彼の更迭を早める一因」【英国人の視点】
【了】