サッカー日本代表　最新ニュース

　国の威信を懸けた代表戦はどの国でも白熱必至だが、東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国のように、観客数が少ないことが注目を集めることもある。今回は、21世紀以降、日本国内で行われたサッカー日本代表の試合で、観客数が少なかった試合をランキング形式で紹介する。※観客動員数は『transfermarkt』を参照。

10位：日本代表 vs サウジアラビア代表

試合会場：埼玉スタジアム2002
入場者数：1万9,118人
開催日：2022年2月1日

　2022年2月1日に行われたサウジアラビア代表戦は、まだ新型コロナウイルス感染症拡大の影響が色濃く残っていた時期で、観客動員数は1万9,118人にとどまった。

　この試合が開催された当時は、オミクロン株の感染拡大が深刻化しており、チケットの販売にも制限があった。

　2021年12月に先行販売が行われたものの、スタジアムがある埼玉県の要請に基づき、追加販売は中止。入場に際しては、ワクチン接種証明か、PCR検査もしくは抗原検査の陰性証明の提示も必要だった。観戦ルールも厳しく、大声での応援は禁止され、多くの観客が拍手で選手を後押しした。

　試合は、伊東純也が豪快なボレーシュートを決めるなど、日本代表が2-0で勝利。サウジアラビア代表には2021年10月のアウェイゲームで敗れていたが、この日はリベンジに成功した。これでFIFAワールドカップ（W杯）予選5連勝となり、本大会出場に大きく近づいた一戦となった。

　1万9,118人という観客動員数は日本代表戦としては少ないものの、1月21日に開催予定だったキリンチャレンジカップのウズベキスタン代表戦が中止となっていた。当時の厳しい社会状況下にあったことを踏まえれば、多くのファンがスタジアムに足を運んだとも言える。

　森保一監督は試合後のインタビューで「コロナ禍で国内での開催が難しい中、たくさんの方々にご尽力いただいて埼玉スタジアムで開催できました。もし海外でやっていたら違う結果になっているかもしれません」と、異常事態におけるファンの後押しに対して感謝の言葉を述べていた。