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「より遠方に目を」三笘薫ら日本人選手にプレミア勢が注目。その背景には何が?「移籍市場を大きく変えた」【海外の反応】

text by 編集部 photo by Getty Images

三笘薫 最新ニュース

ブライトンの三笘薫
【写真:Getty Images】

プレミアリーグも日本人選手の主なルートに

 ブライトンに所属する28歳の日本代表MF三笘薫をはじめとして、近年ではプレミアリーグで活躍する日本人選手が増えている。各クラブはアジア市場を無視できなくなった。その背景には、ブレグジットとルールの変化があると、英メディア『スポーツモール』が14日に報じている。

 

 日本人選手が海外挑戦を行う場として、これまではドイツやベルギー、スコットランドなどのクラブが主なルートだった。ただ、最近ではプレミアリーグのクラブが移籍先候補の一つに挙げられることが多い。最終的にアイントラハト・フランクフルト移籍が決まった日本代表MF堂安律に関しては、エバートンやノッティンガム・フォレストも獲得に動いていたとされる。レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英については、トッテナム、エバートン、ボーンマス、ウェストハム・ユナイテッドといったプレミアリーグ勢の名前が浮上していた。

 同メディアによると、2020年1月31日に実施されたブレグジット(英国が欧州連合を離脱することを指す造語)が主な要因だという。同メディアは「ブレグジットは、英国のサッカー移籍市場を大きく変えた。以前はEU圏の選手は労働許可証なしで契約できたため、欧州からの獲得は容易で安価だった。しかし現在では、欧州出身者を含む全ての外国籍選手が、FA・プレミアリーグ・EFLが策定したポイント制の労働許可基準を満たさなければならない。必要ポイントに達しない選手は獲得できず、18歳未満の外国人選手の契約も禁止。さらに、1回の移籍期間で登録できる海外出身のU-21選手は最大3人、1シーズンでは最大6人に制限されている」と伝えた。

 続けて「これにより、実績の浅い若手欧州選手の獲得ルートは縮小。その結果、英国のクラブはより遠方へ目を向けるようになり、もともと同様の労働許可ルール下にあったアジアや南米の選手が、より魅力的な選択肢となった。つまり彼らは、ブレグジットによる影響が比較的少なかったのだ」との見解を示している。

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