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かなりのリスク!? W杯1年前に移籍したサッカー日本代表選手(2)直前に2回も移籍!? それでもW杯に届かなかったMF

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

 2026年のFIFAワールドカップ(W杯)開幕まで残り1年を切った。そんなタイミングでの移籍は、やはり相当なリスクもある。今夏にも多くの日本人選手が移籍したが、所属クラブを変えることで、出場機会を失う可能性もある。今回は、かつてW杯1年前に移籍を決断したサッカー日本代表選手をピックアップ。その後のキャリアを振り返る。

MF:森岡亮太(もりおか・りょうた)


【写真:Getty Images】

生年月日:1991年4月12日
移籍日:2017年7月1日
移籍先:シロンスク・ヴロツワフ(ポーランド)→ワースラント=ベフェレン(ベルギー)
17/18リーグ戦成績:24試合7得点11アシスト

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 選手にとって、戦うリーグ(国)を変えるのは容易いことではない。言語や生活環境の急激な変化が、ピッチ上のプレーに悪影響を及ぼす危険性があるからだ。

 ましてや、そういったリスクの高い移籍をワールドカップ前年に行うとなれば、ギャンブル性はさらに高まる。2017/18シーズンの森岡亮太は、まさにハイリスクな選択を取った選手のひとりと言える。

 2016/17シーズン、ポーランドのシロンスク・ヴロツワフに所属していた森岡は、同国1部リーグで36試合に出場して8ゴール9アシストをマーク。チームの攻撃の中核として活躍していた。

 翌2017/18シーズンは、W杯イヤーにつながる重要なシーズン。ヴロツワフにとどまれば、安定した出場機会の確保が予想された。

 それでも、森岡が選んだのはベルギーのベフェレンへの完全移籍だった。加入の決断は当たり、森岡はベルギー1部リーグで24試合7得点11アシストを記録。

 この活躍が認められ、2017年11月の欧州遠征に臨むサッカー日本代表に約3年ぶりに選出された。しかし、最終的には翌年のロシアW杯に臨む最終メンバーには選出されず。チャレンジングな決意が実ることはなかった。

 森岡に“勝負師”の側面を感じるのは、ベフェレンで出場機会を得ていた2017/18シーズン途中にもベルギーの名門・アンデルレヒトへと移籍している点だ。

 移籍が発表されたタイミングは、W杯開幕まで半年を切った2018年1月30日。ベフェレンでの成功を台無しにしかねないリスクを背負ってまで、森岡は己にプレッシャーをかけて進化を追い求めた。

 W杯行きこそ叶わなかったが、森岡の攻めの姿勢は称賛されて然るべきだろう。

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【了】

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