小学生のときから横浜F・マリノスのユニフォームに袖を通す山根陸は、下位に沈むチームを助けるために何ができるのかを考えている。マリノスで着実に実績を積み重ねている22歳は、自身のキャリアと選手としての成長をどう考えているのだろうか。(取材・文:藤井雅彦)
山根陸、プロ4年目の現在地
8月17日に誕生日を迎えた山根陸は22歳になった。ルーキーイヤーから継続してピッチに立ち、公式戦出場数はすでに100試合を超えている。
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プロ4年目の今季はここまでリーグ戦22試合に出場。そのうち17試合に先発し、プレータイムはすでに昨季の1,178分を上回る1,598分を記録している。
これはチームで上から4番目の長さになるが、上位3選手は今夏に退団したヤン・マテウスとアンデルソン・ロペス、そしてGKとしてゴールマウスを守る朴一圭である。実質的には、最も長くピッチに立っているフィールドプレーヤーといっても過言ではない。立派な中心選手のひとりである。
4月20日の浦和レッズ戦では待望のJ1初得点も記録した。3列目から貪欲にアタッキングエリアへ入り込んでいったからこそ生まれた価値あるゴールだった。
守備時の強度も増している。地道な筋力トレーニングで体幹が強くなり、簡単には当たり負けしなくなった。試合に出続けることで覚えた駆け引きも有効活用しながら、切り替えの早さを常に意識している。
もっとも、本人に満足感は一切ない。口をついて出るのは課題ばかりだ。
