明治安田Jリーグは終盤戦に差し掛かろうとしているが、タフな試合を戦ううちに選手たちの身体は悲鳴を上げている。中には、大けがを負い今季中の復帰が絶望的となってしまった選手もいる。今回は、今季の活躍が期待されていたにもかかわらず、大けがによってあえなく長期離脱となってしまった選手をピックアップして紹介する。※情報は25日時点
DF:渡邊泰基(わたなべ・たいき)
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【写真:Getty Images】
生年月日:1999年4月22日
所属クラブ:横浜F・マリノス
今季リーグ戦成績:9試合0ゴール0アシスト
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10歳の頃からアルビレックス新潟の下部組織でプレーしていた渡邊泰基は、前橋育英高校時代に全国高校サッカー選手権大会で優勝を果たすなど、高校年代から優れたプレーを見せていた。
高校を卒業した同選手は、再び新潟へと舞い戻り、プロキャリアを歩み始めることとなる。
渡邊は高卒1年目の2018シーズンから多くの出場機会を与えられ、シーズン後半は左SBでフル出場を続けた。すぐにプロの環境に順応し、ファンにとって大きな希望を抱かせる1年目だったといえるだろう。
その後は2020年からツエーゲン金沢へのレンタル移籍を挟み、2022年に復帰。しかし、新潟の左SBには絶対的レギュラーである堀米雄斗が鎮座しており、渡邊もこの牙城を崩せないでいた。
そんな中迎えた2023シーズン、渡邊はCBという新境地を開拓する。もともと守備能力に定評があった中で、このコンバートが当たり、久々のJ1昇格となったクラブをリーグ10位へと押し上げたのだ。
充実の1年が終わった同選手は、シーズンオフに横浜F・マリノス移籍という大きな決断を下す。加入1年目となった昨季は、CBでの出場を中心にリーグ戦20試合に出場した。
ただ、試合に出られない期間も長く、今季もまさかの降格圏に沈んだ名門の中で同9試合の出場と、チームに貢献できずにおり、リーグ後半戦に賭ける思いが大きかったことは容易に想像がつく。
しかし、EAFF E-1サッカー選手権期間中の7月12日に行われたチーム練習において、渡邊は左ひざ外側半月板損傷の大けがを負ってしまう。クラブによると、全治は6ヶ月見込みで、今季中の復帰は絶望的となった。
それだけでなく、クラブが今夏同選手と同じような役割が期待される角田涼太朗を獲得したことで、来季以降の自身の立場も危ういものとなってしまっている。
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