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Jリーグ 3か月前

香川真司の“今が旬”感。パパス監督の設計と稀有なセレッソ大阪の戦略。ハイプレスが困難な時代に四苦八苦する【戦術分析コラム】

シリーズ:戦術分析コラム text by らいかーると photo by Getty Images

 クラブ創設30周年となった昨季を10位で終えたセレッソ大阪は、オフに監督交代に踏み切ったが、今季もここまで10位に位置している。ただ、そのサッカーの中身は一辺した。アーサー・パパス監督が掲げるスタイルは、新たなセレッソらしさとして定着していくのか、分析していく。(文:らいかーると)

あのときの横浜F・マリノスの再現を求めて…

セレッソ大阪

【写真:Getty Images】

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 アンジェ・ポステコグルー監督が日本に与えた衝撃は計り知れないものだったのだろう。エリク・モンバエルツ監督による教育期間を終えて、2018年にポステコグルー監督が横浜F・マリノスの監督に就任した。ちなみにチームスローガンも「Integral Goal – All for Win -」から「Brave and Challenging ~勇猛果敢~」へと同時に変更となっている。

 勇猛果敢はまさにポステコグルー監督のチームを表しているのではないだろうか。松永成立、井原正巳の時代からマリノスには守備の文化が根づいていた。そんな文化を一気にハイテンションなサッカーに変貌させたポステコグルー監督は、Jリーグに革命を起こすことに成功している。

 大きな結果を残した監督の後片付けに手間がかかることは、どの競技でも同じかもしれない。ポステコグルー監督らしさという檻のなかでマリノスがもがき苦しんでいることは、今季の結果が表している。ミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の愛称)式に慣れ親しんだ北海道コンサドーレ札幌の苦悩も根っこは同じかもしれない。

 それでも多くのチームがあのときのマリノスの再現を求めて、ポステコグルー一派の登用に勤しんだ。お世辞にも大成功を収めたチームはいまのところ見当たらないのだが、とうとう成功しそうなチームが今季に登場する。成功第一号になりそうなセレッソ大阪について、みんなで考えていきたい。

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