世界屈指のビッグクラブであるマンチェスター・ユナイテッドは、これまでに数多くの所属スター選手を売却してきた。移籍金は一般的に言えば巨額と言えるのだが、選手たちのネームバリューや売却当時の活躍ぶりを踏まえると「もっと高値で売れたのでは?」という疑問が残るのも事実だ。今回は、マンチェスター・Uの歴代売却額ランキングを紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照
4位:アレハンドロ・ガルナチョ(アルゼンチン代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:2004年7月1日
移籍先:チェルシー(イングランド)
移籍金:4620万ユーロ(約78.5億円)
マンチェスター・ユナイテッドの歴代売却額ランキングで4位となったのはアレハンドロ・ガルナチョだ。
記憶に新しいが、ガルナチョは今年8月に移籍金4620万ユーロ(約78.5億円)でチェルシーに移籍。ユース年代から過ごした“育てのクラブ”と決別した。
2022年4月、ガルナチョはトップチームデビュー並びにプロデビューを果たす。奇しくも、初陣の相手は今夏に加入するチェルシーだった。
積極果敢に相手DFへ勝負を仕掛けるそのプレースタイルは常にゴールの気配を漂わせており、クラブレジェンドのポール・スコールズから「若き日の(クリスティアーノ・)ロナウド」と大絶賛されたこともあった。
しかし、21歳の若武者は想像よりも早くマンUを去ることになってしまった。
主な要因となったのは、24/25シーズン途中に就任したルベン・アモリム監督との確執。好不調の波が激しいプレー内容や、途中交代に不満を露わにする好戦的な姿勢がマイナスに作用し、ガルナチョはシーズンが進むにつれて指揮官の信頼を失っていった。
マンUからすれば、より市場価値が高まったタイミングでガルナチョを売却できれば、より大きな利益を享受することもできたはずだ。
ただ、それなりの額の移籍金が発生するうちに売却を決断したのはマンUの戦略とも言える。
不満分子になってしまった生え抜き選手をとどめておくリスクより、たとえ“売り急ぎ”になったとしても現金化した方がクラブにとって傷が少なくて済む……。
クラブ首脳陣はそのような判断に至ったのかもしれない。
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