横浜F・マリノスは9月13日、明治安田J1リーグ第29節、ホームで川崎フロンターレと対戦し、0-3で敗れた。これでマリノスはリーグ戦3試合で勝利がなく、いずれも無得点となった。試合後、大島秀夫監督は会見で「ホームゲームで多くの人が来てくれた中での0-3はすごく悔しい結果で申し訳ない気持ちでいっぱいです」と悔しさを滲ませた。
横浜F・マリノス大島秀夫監督が試合を総括
【写真:Getty Images】
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今季最多となる41,221人が詰めかけた試合で、川崎にゲームの主導権を握られ、マリノスはほとんどと言っていいほど見せ場がなかった。文字通り、完敗だった。
「立ち上がりの失点の仕方が悪かった。取り返しのつかない失点の仕方をしたなと正直思っています。そこから少し慌てたというか、自分たちの時間が作れず、ボールを奪われてカウンターみたいな形も続いてしまって、何とか前半を失点1で切り抜けたというのが正直な感想だった。後半からやることをしっかり修正して、1点ずつ取っていこう、勝利を目指そうと言った中だったんですけど、また悪い取られ方をした」
大島監督は、試合全体をこのように総評した。前半の4分、自陣から角田涼太朗が左サイドの鈴木冬一へパスを送るが、これを相手がカット。川崎にダイレクトでパスを通され、先制点を献上してしまった。
さらに、62分にはコーナーキックから喜田拓也がボールを奪われてカウンターを浴びると、ペナルティーエリア内で鈴木が山本悠樹を後ろから倒して一発退場に。このPKを決められ、試合の流れは決まってしまった。
大島監督が言うように失点の仕方が良くなかったが、攻撃も相手ゴールに襲い掛かる迫力に欠けた。出し手がボールをどこに供給しようか迷っている場面も見られ、決定機という決定機を作り出せなかった。
「ある程度相手の守備の形・やり方で前に運べる、相手陣地には入り込めるというようなプランではあった。何回か相手陣地に入るような場面を出せたんですけど、そこから慌てすぎたというか、急ぎすぎたことはちょっと多かったなと。無理なパスだったり、無理な角度・受け方とか、しなくてもいいところでそういうのは出てしまって、カウンターで流れが悪い前半になってしまったかなという印象です」となかなか勝利が遠かった試合を重く受け止めた。
マリノスは残留圏の17位だが、降格圏の湘南ベルマーレとは勝ち点25で並んでおり、残り9試合も負けられない状況は変わらない。攻守ともにプレーのクオリティーをどこまで上げていくことができるだろうか。
(取材・文:竹中愛美)
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