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J1 3か月前

「まだまだでした」28年加入の関富貫太がJ1デビューで感じたプロの世界。横浜F・マリノスの「サポーターと選手で作り上げてきたものを…」

text by 竹中愛美 photo by Getty Images

 横浜F・マリノスは9月13日、明治安田J1リーグ第29節、ホームで川崎フロンターレと対戦し、0-3で敗れた。この夏、2028年からの加入とJFA・Jリーグ特別指定選手としてプレーすることが決まった桐蔭横浜大学のDF関富貫太がJ1デビューを果たした。

横浜F・マリノス関富貫太がJ1デビューで決意を新たに

横浜F・マリノス 関富貫太

【写真:Getty Images】

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「率直に言えば、まだまだでしたね。こういう難しい状況で試合に入ることになったんですけど、こういう状況で試合を変えられるぐらいの選手じゃないとプロの世界では必要とされないと思うので、次のトレーニングからまた1からやっていきたいですね」

 J1デビューは突然やってきた。マリノスが2点ビハインドで迎えた89分。直前に右サイドバックの宮市亮がロングボールに助走をつけて競り合った際、背中から体を強く打ち、立ち上がることができなかった。

 急遽、まわってきた出番に19歳は「いつもと違うなっていう感じはありました」と振り返るように、ライン際で受けたファーストタッチはトラップミスでラインを割ってしまった。

 交代時、大島秀夫監督からは「攻撃のときは高い位置で」と指示を受け、左サイドバックの位置に入った。「なるべくチャンスを演出できるようなポジションを取って、そうしたらもうミスだらけだった。そこの質だったり、準備だったりはこれからやってくしかないので頑張りたいと思ってます」とデビュー戦はほろ苦いものとなったようだ。

 それでも試合後には先輩たちから「『次あるよ』っていう声だったり、『俺もこういうのを何百回経験してきた』っていう選手もいましたし、いろいろ前向きな言葉をかけてくださった」と励ましの言葉をもらった。

 現在、桐蔭横浜大学の2年生で大学での活動もあるが、「自分としてはこっちで勝負していきたいなって思っている」と今後も軸はマリノスに置き、練習に励むという。

 関富は中学卒業後、セレクションで柏レイソルU-18へは進めなかったが、日本体育大学柏高校で努力を重ねた末、高校1年の終わりに柏レイソルU-18入りを果たすなど、着実にステップアップしてきた。

 プロの壁は険しく、厳しい現実を突きつけられる形となったが、マリノスでの第一歩を踏み出したことは確かだ。ここからまたひとつずつ這い上がっていくつもりだ。

「チームの歴史だったり、サポーターと選手で作り上げてきたものを感じることができたので、そこに自分も加わったっていう意識だったり、責任はこれからもっと持っていかないといけないなと思う。サポーターや周りの選手の信頼を掴むためにこれからもっとやっていきたいと思います」

(取材・文:竹中愛美)

 
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