明治安田J1リーグ第31節、浦和レッズは敵地で清水エスパルスとスコアレスドローに終わった。今夏加入した大型FWイサーク・キーセ・テリンはゴールこそ奪えなかったが、攻撃の起点として相手守備陣を脅かし続けた。厳しい戦いが続くチームに新たな希望をもたらしている。(取材・文:河治良幸)
相手の脅威になり続けたイサーク・キーセ・テリン

【写真:Getty Images】
マチェイ・スコルジャ監督は「今シーズンで最も多くの決定機を作りながら、得点を決めることができませんでした。ゴール期待値が3.9を超えたのは初めてだと思います。それぐらいチャンスを作っていたということですので、非常に残念な結果です」と振り返った。
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この日の浦和レッズはスタートから守備がハマらず、清水エスパルスに効果的なチャンスを作られたが、前半のうちにうまく修正して自分たちのリズムに引き込むと、それ以降はチャンスの数で清水を圧倒した。
その中で、攻撃の中心に立ったのが夏に加入したFWイサーク・キーセ・テリンだ。
鹿島アントラーズ戦では1点を追いかける終盤に投入されて、小森飛絢と2トップを組んだが、なかなか効果的なボールが供給されずに、消化不良に終わってしまった感がある。しかし、スタメンでの出番を得た清水戦は大きく違った。
元スウェーデン代表の肩書を持つ大型ストライカーは「(前線で深みを出す)それが僕の役割ですね。浦和には質の高い選手がたくさんいます。僕は彼らにしっかりとスペースを与えて、ボールを供給する。そのためには僕がしっかりと戦う必要があります」と語る。
その言葉通り、前線での力強いポストプレーを起点に清水ディフェンスを脅かす。そして90分を通して危険なフィニッシャーでもあり続けた。