4日、明治安田J2リーグ第32節が各地で行われ、ジェフユナイテッド千葉はフクダ電子アリーナでV・ファーレン長崎と対戦し0-2で敗れた。ひたむきにリハビリを重ねてきた守護神・若原智哉が、およそ8ヵ月ぶりにフィールドに戻ってきた。苦い敗戦を喫したが、25歳のGKの2025シーズンはここから始まる。(取材・文:石田達也)
序盤から圧倒的な攻勢をしかけたジェフ千葉

【写真:Getty Images】
この日は、GK若原智哉にとって忘れられない日になった。
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勝ち点差「1」でV・ファーレン長崎を追う、ジェフユナイテッド千葉はキックオフからエンジン全開で襲い掛かった。
両サイドハーフが高い位置を取り、スピードを活かしラインブレイク。2分にはMF椿直起が相手のミスパスを拾ってシュートを放つ。4分には、こぼれ球を回収したMF田口泰士がドライブシュートを放つもキーパーに阻まれる。
さらにその4分後にはサイドチェンジパスを受けた椿がカットインからシュートを打つが、ここもGK後藤雅明に阻まれる。
ゴールラインこそ割れないものの、圧倒的な攻勢を見せた。
「本来はもっと行きたかったが、アウェイということと千葉のパワーに屈してしまった」(高木琢也監督)。
プレースピード、攻守の切り替え、球際の強度、ファーストボールでの競り合い、セカンドボールの回収で自分たちの力を出し切り、際立って千葉のペースだった。
しかし長崎もこれに応戦。MFマテウス・ジェズス、FWエジガル・ジュニオ、MFディエゴ・ピトゥカ、そしてMF山口蛍ら、個の能力を前面に押し出し、反撃体制を整える。
すると25分にMFマテウス・ジェズスのスルーパスに反応したMF山口蛍がペナルティーエリア内でシュートを放つ。ここでビッグセーブを見せたのが、今シーズン初めて公式戦のピッチに立ったGK若原智哉だった。