ベストヤングプレーヤー賞を受賞したファジアーノ岡山の佐藤龍之介【写真:Noriko NAGANO】
Jリーグの年間表彰式である2025 Jリーグアウォーズが12月11日、横浜市内で行われ、今シーズンの最優秀選手賞(MVP)、ベストイレブン、最優秀ゴール賞が決定した。新人賞にあたるベストヤングプレーヤー賞にはファジアーノ岡山の佐藤龍之介が輝き、「より実感がこのアウォーズで湧いたので、1年間頑張って良かった」と受賞の喜びを語った。
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「今年急に成長したというよりは…」佐藤龍之介が語る飛躍の今季
「安心というか、嬉しさもありながら、自分が獲れると思っていましたけど、いざ言われると本当に嬉しく思いました」
受賞を聞いたときの率直な気持ちをこう振り返った佐藤は今季、FC東京からファジアーノ岡山に育成型期限付き移籍で加入すると、リーグ戦28試合で6得点2アシストをマーク。6月には日本代表に初選出され、歴代4番目の若さとなる18歳237日で国際Aマッチデビューを果たした。
「本当に自信がついたなと思いますし、初めの方に比べて、後半戦は自分のところで手応えだったり、チームの攻撃の中心となってやれているなというのを感じていたので、本当に成長できた1年だなと思います」
1年前はちょうど、小学生から育ったFC東京を離れるかどうか、悩んでいた時期でもある。
「自分は必ずこういった姿をイメージして、目標としていたので、不安も少なからずあったんですけど、自分を信じて良かったなと思っています」とここまでの歩みを振り返った。
「自分が獲れると思っていました」という言葉からも読み取れるが、その自信はこれまでの積み重ねの上にある。
「今年急に成長したというよりは、FC東京時代でたくさん積み上げてきたものがあったので、試合に出て自信がついて、その積み上げが出せたなと感じています。こういった活躍は常にイメージできていたので。そこまで自分はびっくりしていないです」
来季は「今年を基準にするのは良くないと思いますけど、今年よりさらに進化した自分を見せたいなと思いますし、よりゴールにこだわっていきたいなと思っています」と語った佐藤。
注目が集まる去就には、言葉を選びながらもこう答えた。
「自分にとっても大きい1年になった。次のシーズンはより自分としての価値を高めていく段階だと思うので、必ずチームの中心となっていく存在になっていきたいなと思っています」
J1初挑戦となった岡山のJ1残留に貢献した佐藤。今季の飛躍を糧に、さらなる成長を誓った。
(取材・文:竹中愛美)
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