フットボールチャンネル

J1 2か月前

宮市亮は「明るく元気に、33歳も頑張りたい」。横浜F・マリノスのタイトル獲得のために「やれることは何でもやるつもり」【コラム】

シリーズ:コラム text by 竹中愛美 photo by Getty Images,Editor
横浜F・マリノス 宮市亮

宮崎キャンプでトレーニングに励む横浜F・マリノスの宮市亮【写真:編集部】



 横浜F・マリノスは1月29日に宮崎キャンプでのトレーニングを打ち上げ、2月6日に開幕する明治安田J1百年構想リーグに向けて調整を進めている。今年でプロ16年目を迎える宮市亮に、ここまでの仕上がりや今季にかける思いについて聞いた。(取材・文:竹中愛美)[1/2ページ]

去年の脳震盪受傷から完全復活を目指す宮市亮

横浜F・マリノス 宮市亮

宮崎キャンプで笑顔を見せる横浜F・マリノスの宮市亮【写真:編集部】

 宮崎キャンプでもとても楽しそうにピッチで走っている宮市亮の姿が印象的だった。

 キャンプも終盤に差し掛かり、横浜F・マリノスとしても、個人としても状態の良さを感じさせた。

「チームとしてはやりたいことがはっきりしてきたなという感じはしますし、雰囲気もい良い。開幕に向かって良い準備ができているかなと思いますし、個人的には脳震盪で離脱していましたけど、チームにも合流できて順調にいっている感じですね」

 今季のマリノスは、昨季のクラブ史上最低となるリーグ戦15位からの復活を期している。昨季は一時最下位に低迷し、クラブ史上初のリーグ戦7連敗、2度の監督交代などを味わうなど、苦しいシーズンだった。



 宮市自身は昨季、リーグ戦22試合に出場。シーズン序盤はチーム事情からサイドバックにも挑戦するなど、プレーの幅を広げた。

 マリノスに加入してから最も多い1062分のプレータイムとなった一方で、複数回にわたって脳震盪を受傷。去年の10月14日の練習中に受傷したのを最後に、出場機会がないまま、シーズンを終えていた。

 復帰に向けたプログラムを行い、今年のチーム始動日には元気な姿を見せていたが、その後の経過はどうなのだろうか。

怪我やアクシデントとの闘いの日々。乗り越えていく原動力はどこに

横浜F・マリノス 宮市亮

横浜F・マリノスの宮市亮【写真:Getty Images】

「コンディション自体は悪くないと思います。ただ、実戦をまだこのキャンプでしていないので、試合に出てみないとちょっとわからないところがありますけど、足の怪我をしていたわけではないので、そこら辺のコンディション的なところは大丈夫です」

 実際、報道陣に公開された最後のトレーニングでは、紅白戦に出場。その後行われた練習試合で実戦復帰を果たすなど、開幕への準備はできているという。

 とはいえ、宮市の言うように足の怪我ではないが、脳震盪も侮ってはいけないものだ。
 
 始動日には「後遺症が結構ひどくて、頭痛、めまい、吐き気もありました。僕も過去にやったことはありましたけど、ここまで後遺症が長引くことは今までなかった」と明かしていた。

 これまでのキャリアで3度の膝前十字靭帯断裂を経験するなど、宮市のプロサッカー人生は怪我やアクシデントとの闘いの日々でもある。



 そうしたものを乗り越えていく原動力はどこからくるのだろうか。

「やっぱりこの横浜F・マリノスというチームにすごく自分は支えられているなと思います。ファン・サポーターの声援がいつも後押ししてくれるので、それに応えたいという気持ちでいつもプレーさせてもらっています。

 プロサッカー選手として、ファン・サポーターの人たちがいないと成り立たない職業でもあるので、そこにはすごく感謝しています」

 さらに、宮市のモチベーションのひとつとなりそうなのが、先日、現役引退を発表した3歳年下の弟・剛の存在だ。

「宮市というものを背負って、ピッチの上で頑張りたい」

横浜F・マリノス 宮市亮

宮市亮も横浜F・マリノスのフィールドプレーヤーでは2番目の年長者に【写真:編集部】

「彼も本当に小さいときから切磋琢磨して兄弟としてやってきて、たぶん、いろんな苦しいことの方が多かった。結局、サッカー選手は苦しいことの方が多い職業ではあると思うんですけど、前を向いて常にポジティブにやっていた。

 これが終わりではないですし、現役生活で得たものを第2の人生に活かしてもらって、またサッカー界に貢献できるようなことをしてくれれば、兄としても嬉しいなと思います」

 弟にとって、宮市は憧れの存在でもあった。きっと、弟の思いも受けてプレーしていくのだろう。

「本当にいつも応援してくれる存在でもありますし、彼ももっともっと現役をもしかしたらやっていきたかったとは思う。宮市というものを背負って、まだ僕もやれると思うのでピッチの上で頑張りたいと思います」



 宮市がピッチで躍動する日々も近づいている。今年は秋春制へのシーズン移行に伴い、特別大会の明治安田J1百年構想リーグが開催される変則的なシーズンでもある。

「昇降格がない中ではありますけど、タイトルもかかったリーグという半年だと思います。チームとしてACLE(AFCチャンピオンズリーグエリート)の出場に向けて、大事な大会になってくると思います。

 Jリーグにとっても新たな試みでいろんなことが起こるシーズンにはなると思いますけど、すごく個人的には楽しみですし、ファン・サポーターの皆さんもすごく楽しみにしてくれるんじゃないかなと思います」

 今年でプロ16年目のキャリアを迎える宮市だが、マリノスのフィールドプレーヤーの中で2番目の年長となり、ベテランとして期待される役割も大きくなっている。

1 2

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!