明治安田Jリーグ百年構想リーグが6日に開幕する。秋春制への以降に伴い、この大会は約4か月という短期間に行われる。その特殊なレギュレーションから生まれる注目ポイントに、英国人ジャーナリストが切り込んでいく。(文:ショーン・キャロル)[1/2ページ]
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百年構想リーグという特殊な大会
明治安田Jリーグ構想リーグが金曜夜に開幕する。これは、2026/27シーズンからの秋春制移行に向けて必要となった“つなぎ”の大会になる。
このハーフシーズンで行われる大会は決して完璧なものではない。たとえば、出場試合数や得点がJリーグの通算記録にカウントされないことが発表されている。PK戦によって勝者を決める仕組みもややギミック的で、昇格や降格が存在しないことは、競技としてのサッカーの醍醐味の多くを失わせている。
それでも、今後4か月間にわたって注目すべき点は数多くある。ここでは、そのいくつかを挙げていこう。
引き分けを廃し、PK戦で勝敗を決するという方式は、サッカーがより幅広い層にアピールしようとしていた時代への逆行のようにも感じられるが、そうでなければ平凡に終わりかねない試合に、多くのドラマを加えることは間違いない。
サッカー的な観点から見ても、実戦環境でPKを蹴る機会が増えることは、選手自身にとって有益でしかない。
PKは運任せだという考え方は徐々に否定されつつある。蹴る側、止める側の双方にとって特有のプレッシャーに対処する経験を積めることは、歓迎されるべきだろう。
若手選手の起用に変化?
状況は少しずつ変わってきてはいるが、若手選手に継続的な出場時間を与える点において、Jリーグは依然として世界のトップリーグに後れを取っているように感じられる。
J1やJ2で数か月プレーしただけで、10代や20代前半のうちに海外へ移籍する選手が増えている今、クラブはもっと保守的であることをやめ、ヨーロッパへ旅立つ前に、地元育ちの才能をファンが目にする機会を増やすべきだ。
今季は降格がないため失うものはほとんどなく、監督たちは慎重さを捨てることができるかもしれない。若手選手にトップチームで実力を示す時間を与えることで、大きな見返りを得られるかもしれない。
昇格した3クラブは…
通常であれば目標は残留だが、2026年はその危険が取り除かれているため、J2から昇格したチームがより冒険的な姿勢でプレーする姿を見てみたい。
ここ2シーズンのJ1リーグを見ると、FC町田ゼルビアやファジアーノ岡山などがトップリーグ初挑戦を過度に恐れる必要がないことを示してきた。そして、水戸ホーリーホックも先人たちを手本に、昨年の圧巻のJ2優勝からまだ夢見心地かもしれないが、強豪相手にも真っ向からぶつかっていくべきだ。
ジェフユナイテッド千葉は、2部での16年に及ぶ長い時を経て、ついにJ1へ復帰した。リスクのない20試合を活用して、再びトップリーグの地位を確立したいと考えているだろう。
また、前回のJ1挑戦では1年で降格したV・ファーレン長崎も、今回は以前より大きく、そして強くなった姿を示したいはずだ。



