明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第5節延期分、FC町田ゼルビア対川崎フロンターレが28日に町田GIONスタジアムで行われた。前後半を1-1で終えた後、PK戦で町田GK谷晃生が3セーブを記録し、川崎はPK戦を落とした。
DF表記だった宮城天
前節では横浜F・マリノスに5失点を喫した川崎。川崎の守備が前節からどう変わったかを注目していた。
メンバー表が発表されると、川崎の先発メンバーに目が行った。
DF 宮城天
宮城が先発メンバーだったことに驚いたわけではない。名前の左にあるポジションに驚いたのだ。
山原怜音、丸山祐市、松長根悠仁、三浦颯太と合わせ、5人のDFが先発メンバーとして記されていた。
もちろん、GKを除けば、フォーメーションやポジションは便宜的なものに過ぎない。たとえFW表記の選手が最終ラインでプレーしていたとしても、ルール上は何の問題もない。
ただ、試合前のウォーミングアップを見て、「3バックで試合に入るんだろうな」という予想を立てた。
松長根と丸山、そして三浦が1列に並び、スタッフが蹴った浮き球のパスを跳ね返している。
すべての試合をくまなく見たわけではないので断定的なことは言えないが、3バックなら3人、4バックなら2人か4人がやることが多い。4バックなのに3人がやることは考えにくかった。
DF表記の真相は…
試合前のピッチでの円陣が解け、両チームの22人がそれぞれのポジションにつく。
「あれ、4人が並んでいるな」
メインスタンドから見て、手前から山原、松長根、丸山、三浦と並んでいた。左ウイングバックに入るものだと思っていた宮城はピッチに中央にいる。
始まってみればいつもと同じ4-2-3-1の布陣で、宮城が欠場した脇坂泰斗に代わってトップ下に入っていた。
肩透かしを食らった。こちらの勝手な予想が外れただけだが。
試合後、宮城がDF表記だったことを問われた長谷部茂利監督は、こう答えた。
「守備をしっかりやれよ、ということです」
長谷部監督の回答は煙に巻くようなものだったが、実際のところ、宮城は攻守両面でハードワークし、試合終盤でも運動量は落ちなかったように見えた。あながちその意図も間違えではなかった。
作戦上の意味もあり、選手たちも詳細は明かさなかった。3バックを準備していたが、直前で変えたのか。それともあの練習は町田をだますフェイクだったのか。
表記と実際の布陣が合わないケースはJリーグでは珍しくないが、試合前の練習と合わせて考えると、川崎が何かしらの策を講じてきたと考えるのが自然だ。
勝負は試合前から始まっている。
(取材・文:加藤健一)
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