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本当に大丈夫?サッカー日本代表、怪我を抱えるW杯メンバーに潜む不安要素。総力戦を左右する選手たちの状態は?

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka
円陣を組むサッカー日本代表

サッカー日本代表【写真:田中伸弥】



 15日、FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会に臨むサッカー日本代表のメンバー26名が発表された。主力としてチームを牽引してきた三笘薫や南野拓実が怪我の影響でメンバー外となる一方で、負傷を抱えながらも招集に踏み切られた選手も存在する。

怪我を抱えながら選出された選手たち

 3日に行われたヴォルフスブルク戦で右鎖骨を骨折し、手術を受けた鈴木唯人は、一時はW杯メンバー入りが絶望的とも見られていた。しかし、厳しい状況の中で回復を進め、初の大舞台への切符を掴み取っている。

 今回のメンバー発表では、シャドーの主力だった三笘薫が負傷によって選外に。さらに、復帰を目指して調整を続けていた南野拓実もメンバー入りは叶わなかった。

 そうした状況を踏まえれば、前線の複数ポジションをこなせる鈴木への期待値は、これまで以上に高まっていると言えるだろう。

 一方で、鎖骨骨折という大怪我から、わずか1か月あまりでW杯の舞台に立つことには当然ながらリスクも伴う。

 今季フライブルクで見せていたような鋭いプレーや運動量を、どこまでのコンディションで発揮できるかは不透明な部分も残る。

 もっとも、怪我を抱えながら代表入りを果たしたのは鈴木だけではない。

 今回のメンバー選考において大きな注目を集めていた冨安健洋、遠藤航、そして板倉滉も、それぞれコンディション面に不安を抱えている。

 冨安は度重なる負傷の影響もあり、ここ数シーズンは継続してプレーすることができていない。


 3月の欧州遠征でも代表に選出されながら、最終的には怪我で辞退。約2年間、代表のピッチから遠ざかっているブランクも含め、不安材料は少なくない。

 また、遠藤航も2月に左足首を負傷して手術を受けながら、最終メンバー入りを果たした。

 ただ、所属するリヴァプールでは離脱前から十分な出場時間を得られず、試合勘という部分には懸念が残る。

 板倉滉についても、背中の負傷によって所属するアヤックスで欠場が続いた時期があり、万全の状態で大会に臨めるかは不透明だ。

 グループリーグでは、オランダ代表やスウェーデン代表といったフィジカル能力と強度を兼ね備えた相手との対戦が控えている。

 特に守備陣には高い強度と連戦を戦い抜くコンディションが求められることになる。

 もちろん、前述した選手たちの実力や経験に疑いの余地はない。

 しかし、グループリーグ突破、さらにはその先を見据える日本代表にとって、今大会が総力戦となるのは間違いない。

 そうした中で、26人という限られた枠の中で、コンディション面に不安を抱える選手を複数選出した今回の判断は、決して小さくない賭けでもある。

 負傷を抱える選手たちをあえて選出した今回のメンバー構成には、森保一監督の「リスクを承知の上でも必要な戦力」という強い判断がにじんでいる。

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【了】

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